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現地調査

3.7 工務店さんと第一回現地調査でした。

担当の方と設計士さんが来てくださりました。
前回の打ち合わせで「兎にも角にも構造体の傾きを直しましょう。先ずはそこからです」とのことだったので、早速計測に入っていただきました。

まっすぐとは何か

その結果、ジャッキアップは不可能。手の施しようがないとのことでした。
「骨組みだけにして、ひきやに頼んでみても上手く行くとも思えない。逆にこれ以上沈むことはないと思います」と。

これがなんだか痛快でとても面白かったです。家っていう構造体が生き物のように、生々しく思えました。カチッと「はい、水平です」とやられるのも良いけれど、それよりも「家自体はちょっと傾いているけれど床は水平になるようにしましょう」みたいなゆるさも人間っぽくてとても良いなと思いました。ブリコラージュしていく居住空間は私たちに合っていると思います。味のある家になりそうで楽しみです。
「家歪んでるんだって、直らないって、でも構造体として問題はないし、なんか良いよね。」

去年のキャンプの時に、まだ朝靄のある時間に川辺へ行ったんです。足元は石だらけ。真っ直ぐ立とうとすると、でこぼこなので体は自ずとそのでこぼこに合わしてでこぼこに。真っ直ぐ歩くことはままならず、真っ直ぐ歩くにはでこぼこに合わせて真っ直ぐ歩いているように歩くしかない。家や綺麗なビルの床は水平で道路もでこぼことはしておらず、そんな日常を過ごしている自分は、それに合わせた視点におり、いつのまにか近代的な思考でしか物事を見ていなかったんだろうなと思いました。
100年以上問題なく建っているという事実に合わせて、手入れ(リフォーム・リノベ)し、構造体以外の大半はDIYしていく家は、計測器で測って作り出した水平で過ごす日常よりも、豊かな世界を見せてくれそうで楽しみです。

一階はDIY

2階部のリフォームは元家主のYさんご夫妻がしてくださるので、1階は基本DIYにしました。工務店さんもその意向を汲んでくださっています。プロにお任せする部分は、床下コンクリートの打設、建具の建て付けを直す、敷居の水平をとる作業です。断熱だけはできる限りしっかりと施したいので、建具がちゃんと開いてちゃんと閉まる家にはしたいと思いお願いすることにしました。

難航バリアフリー

ユニバーサルデザインのゲストハウスにしたいのですが、工務店の方からもまだ妙案は生まれず難航しています。
スロープの長さ、場所、風呂トイレの位置や広さ、そして天井の高さ。
完全な自由はまだ見えません。
また、玄関も簡易スロープ式で、基本介助者同伴になりそうです。
資金の問題もありますので、日本財団やキリン福祉財団の情報をこれから探ってみます。

クラファンも少し考えてはいます。

納屋の片付けも開始!
うへぇ!多いぜ!
画面左下の集められた薪に感動しました
昔の人はこうやってその先をみつめて暮らされていたんですね
「買えば済む」現代が失った視点
一生分の草履がありそうです
いや、2年くらいでしょうか
数年前、藁草履を編んで履いていました。するとやっぱり周りの人は気になるみたいですし、
正直機能的でないので今は下駄です
でも少しずつ履いていこうと思います

(秀夫

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