見出し画像

GW明けの仕事が憂鬱な方へ

GWはもう終わる。明日から仕事だ。
フランスからの帰路の途中、非日常から日常に意識が引き戻されていく。憂鬱さが機内に漂う。そんな中、飛行機のシート前にあるモニターで映画を漁っていると、ずっと見たかった映画が見つかった。

『プラダを着た悪魔』
有名出版社のジャーナリストになることを夢見る主人公。女性ファッション誌の編集長になぜだか雇われ、アシスタントとして働くことに。仕事に、恋に、ファッションに、悩める全ての人々に届けたい名作。

プライベートと仕事の両立であったり、仕事観であったり、語りたいことは山ほどあるが、飛行機の着陸も近付いてきたので、この記事では自分の心に残るワンシーンについてのみ詳しく触れることにする。


衣装合わせのベルトを編集長が真剣に選んでいる際、主人公はつい失笑してしまう。私にはその違いが分からない、と。
それに対して編集長は主人公が着ている服を指さし次のようなニュアンスの言葉を吐く。

「あなたが今日着ているその服。元を辿れば私がいつの日かランウェイで使用したものに行き着くのよ。それが市場に出回り末端まで行き渡り、ファッション微塵も興味が無いかもしれないあなたの手に渡ったの。わかる?あなたにとってはごく細かくて小さいことでも、私にとっては重要なことなの。」


痛烈な言葉だった。
仕事を要素分解すれば、些細なことの積み重ねになる。だからこそ1つくらい手を抜きたくなる。ここまでしなくても良いだろ、と自分を甘やかしてしまう時がある。
でもその些細な妥協が後々、大きな差を生むことがある。

美は細部に宿る。
誰でも出来ることだからこそ、徹底してやれる人は少ない。
少しだけ丁寧に、明日から仕事をしようと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?