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5) つまらないは罪

ミュージシャンが、自分にとってもそれを見聞きする相手に対しても「つまらない」ことをするのは罪に等しいと思っています。

つまらないということは面白くないということだけではなく何も見どころ、聞きどころがないといったことも含みます。

自分のなかでは、音楽を演る者にとっていちばんいけないことは退屈な時間、空間を作り出してしまうことだと考えています。それに比べれば、やかましいとか態度が不遜だなんてことは些細なこととさえ思っています。

原則的にそう考えているので、プロもアマも違いはありません。

前回の「4)なぜ私がそれを言えるのか」にも書きました忘れてはいけない2つのこと、

そこに至るまでにベストを尽くすこと。
とにかく一所懸命やること。

これさえ守っていれば決して「つまらないこと」は起き得ないと信じます。もちろん自分だけが納得すればいいわけではなく、誰が見ても「ペストを尽くし」、「一所懸命」やっていればです。

音楽は音楽でありさえすれば無敵だとも思っています。もっとも最近は「これが音楽か?」と思ってしまうようなものもあります。タコが入ってなければそれはどんなに美味しくてもタコ焼きではないのです。

つまらなくならないための努力は絶対必要です。また面白いというのはゲラゲラ笑うようなということではありません。最後まで楽しくそして充実感を持ってそこにいられる。その場に流れているのが音楽なのです。

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