AOE2 民兵即城主の研究(伐採前民即!)

 民兵即城主。それは領主戦を飛ばして城主兵で戦うための戦術。民兵で荒らすことで相手の内政や小屋囲い建造の妨害をし、内政ダメージを少なくして城主兵を出していく。
 しかしこの戦術は難しい。民兵操作が難しく、荒らしが成功したかも分かりづらい。オーダーも28~30人領主押しと長く、しかも人によって微妙にやり方が違う。対人戦初心者・初級者にはなかなか難しい戦術であり、私もあまりやってなかった。

 そこで今回はそんな民兵即城主のコンセプトやコツを研究していこうと思う。そして伐採前民兵即城主(3民兵)のオーダーも作った。伐採所建造前に民兵を生産してpop17ぐらいの時に着弾、そのまま即城するプラン。ぜひやってみてくれ。

 今回は情報量多め。ゆっくり見ていってね。(*'ω'*)

 合わせてどうぞ。


〈過去の民即記事〉
 民即対策(+城寄せコンキ対策)
 伐採前民兵!

〈関連記事〉
 グルジャラぬくり進化
 海内政即城進化、13分台。(4つの湖)


ただの即城じゃダメなの?

 民兵の強さがいまいちわからない。即城じゃダメなのと思った人はそこそこいると思う。(たぶん)
 結論は、悪くはないが、良くもないってところ。城主進化はできるが、民兵で荒らせてない分相手も対応がしやすい。民兵操作が慣れない場合はやってもいいかもしれない。

 24人民弓に対して、3人減った21人弓が弓2回しの民兵有無の差と仮定すると、28人民即の民兵なしverは25人即城と位置付けられる。後述の囲いに関連して、30人囲いあり民即の民兵なしverは27人即城となる。例外として、エチオピア22人即城やクメール23人即城などもある。

 ただ、後述の通り民兵は意外とうざったく、それなりの戦果を出してくれる。ただの即城だと全囲いされたり、TRや軍兵ラッシュに切り替えられたり、早めに城主進化されたりしやすい。可能であれば、民兵に挑戦したいところ。


 「領主戦して早め城主とかは?」
 ありではあるが、相手がそれを許してくれるかどうか。相手が領主で猛プッシュを仕掛けてきたら、こちらも領主兵で対応せざるを得ない。


民兵即城主の良さ

領主戦を飛ばせる
 通常のアラビアなどでは、10分程の領主戦が行われる。しかし民即は早めに城主に入るため、相手も早め城主か本気気味領主をしないといけなくなる。どちらにせよ領主兵ではなく城主兵で戦うことが出来るのが魅力。
 例えば金の最終速度が速いトルコは、城主兵を早めに多く活用することが出来る。タタールだと弓小屋テクが入っている弓騎兵をすぐ活用することが出来る。ボヘミアみたいな領主戦が苦手な文明が使っても面白いだろう。

意外とうざったい民兵
 
スペックは軍隊の中で最弱だが、ヒットアンドアウェイを何回も繰り返したり、斥候で農民の移動妨害をしたりすれば農民キルも不可能ではない。民兵を農民で殴り返す操作はかなり大変だし、農民が殴り返している時間は内政が出来ないため、柵で守るプレイヤーも多い。囲いや小屋などの建造妨害も出来、成功すれば軍隊の差で有利を取れる。



民兵のタイミング

 主に3通り。3体生産すると仮定する。農民生産何人目かで記す。

・18人目戦士小屋:農民25人目生産時点の着弾(19人押し領主イン時点)
・15人目戦士小屋:農民22人目生産時点の着弾(領主進化中)
・10人目戦士小屋:農民17人目生産時点の着弾

 10人目戦士小屋は伐採前民兵で、私が考案したものである。今回は民兵即城主(3民兵)バージョンも作った。以前に比べてかなりやりやすくなった。詳しいオーダーは下に書いておく。

 15人目戦士小屋は粉ひき前民兵である。現在プロの間でもよく使われる。長い間民兵を活躍させられるのが魅力。

 18人目戦士小屋は通常の民兵である。これは敵がすぐに弓や斥候を出して民兵駆除してくるため、あまりおいしくない。その分時間稼いで囲い完成させられればおいしいが。


民兵の動き

 民兵は弱いユニットである。農民の攻撃は14発しか受けられない。TC矢にやられるのはもってのほか。慎重な操作が求められる。

 民兵の目的は、農民キルよりも時間稼ぎやちょっかいの方が大きい。そのため、無理に突っ込む必要はない。よって、待機状態にしておくことをお勧めする。
 合わせてより効率的に農民を殴りたいため、スタガード(左から3つ目)のフォーメーションにしておくことをお勧めする。人によってはボックス(左から2つ目)の方が良いという意見もあるが、ボックスはユニットのぶつかりが多く、上手く攻撃できない印象にある。

 基本的な動作は、「ちょっと殴ってすぐ逃げる」。農民がパンチしようとしてきたらすぐ逃げよう。応用的な操作として、1人でいる農民を倒す時に斥候で農民の移動を邪魔するというものもある。チャンスがあれば狙いたい。(TC矢には注意)
 敵の軍隊が来たらとにかく逃げる。自陣を攻められるまでの時間稼ぎになるため、長く生存することを心がけよう。


囲いについて

 全囲いする場合、資源がいい感じに貯まらない。肉が800貯まらなかったり、小屋が1個どまりになったり、鉄工テクが押せなかったりする。そのため、全囲いする場合は2人追加した30人進化(農民数29人)が良さそう。50秒遅れはするが、囲いでしっかりと自陣を守れる。17分頃の進化となるため、たとえ相手が領主でも生半可な攻めは通用しないので注意。

 囲い始めは遅くても農民数18~22人目ぐらいが良さそう。斥候や弓が来るタイミングはちょうど領主押しぐらいの時だから、それまでに囲っておきたい。狭すぎると弓や塔が痛く、広すぎると斥候や軍兵が痛い。
 軍兵やTRは農民数26人目ぐらいで着弾する。進軍力(建物破壊力)が高いため、即城主よりも領主弓に繋げた方が生存率が高まりそう。


 28人進化の場合は部分囲いや極小の囲いで凌ぐことになる。斥候や民兵相手にはうまくいきそう。場合によっては槍追加も討する。弓や塔に対しては散兵などが求められる。他の戦術と違ってすぐに散兵とか出ないから、このあたりの守り方は要研究かな。
 チーム戦の場合は、弓と斥候が両方飛んでくるため、後衛の援護が得られることが条件となる。得られない場合は素直に全囲いしよう。



伐採前民兵即城主オーダー

 普通の民即オーダーは攻略wiki等に書かれているので省略。
 余裕がない場合は1人追加して農民数28,30人押しにしてもOK。

〈伐採前民兵即城主オーダー〉
 
以下農民数で記す。
~5 羊
6 立木
7 羊
8 立木
9~12 イノシシ
 イノ引きの直後に戦士小屋建造。続けて家建造。
 3人で羊を取る。この3人で羊1匹取ることになる。
 肉農民はイノ7人、羊3人の計10人。

14 2匹目イノ引き。
 同時に家建造。ここまでで、イノ8人、羊3人、イノ引き1人(計12人)になっている。
 民兵3体生産予約終えた後、肉から送って立木を8人に。
 羊農民はイノに合流。

17~27 肉(囲う場合は~29)
 木100貯まり次第、粉ひき→苺6人。
 家2軒追加。
 木100貯まり次第、伐採に移行(8人)。
 畑2枚→肉から金に3人→畑8枚、って感じで。
機織り
領主押し

農民バランス
 木8人 肉14人 金3人(28人進化の場合)

 肉農民はイノ7~8人羊3人が安定する人数で、10人目(農民数9人目)イノ引きを前提としている。
 鹿は基本的に取らず、自陣1周した後の斥候は敵陣探索。民兵の荒らし先の検討をつけておく。
 民兵生産中は、民兵と農民の生産予約は各1人まで。生産が途切れそうになる直前に屈伸して次の生産予約を入れる。この操作が忙しい。戦士小屋建造は少し遅れてもOK。


(8/20変更点)
 
6人目を立木にする方が安定する。
 羊を3人で、イノシシを7人で取る方が安定する。
 民兵生産は多少遅れてもOK。

(9/2追記)
 
イノ農民をナンバリングしておくと屈伸がやりやすいかもしれない。粉ひきに移す肉農民6人はイノからではなく生産農民でも良い。
 金10は掘っておくといつでも機織りができるが、面倒な場合は早めに金掘らせておけばよい。畑2枚張ったら、TCから3人金に派遣して採掘所建造。
 羊はイノ引きまでに3匹、イノ食い中に1匹、イノ食い後に4匹消費する。2匹目イノ引き忘れてても、落ち着いて羊取りながらイノ引きすればよい。
 屈伸はユニット生産終わりかけぐらいのタイミングで良い。なんなら少し途切れても問題ない。(問題はある)

 建物建造タイミングは
・イノ引き指示後:戦士小屋
・イノ引き終わり:家3軒目
・イノ2匹目引く頃:家4軒目
・民兵生産後:粉ひき、家2軒、伐採


 ぎりぎりで忙しいオーダーで生産が少し途切れたりもするけど、以前のよりかはだいぶ楽になった。あとはもう少し練習して実戦に生かしたい。(*'ω'*)



おまけ:計算、木の獲得量と市場調整

 民即についての計算を載せておく。タイミングは農民数での表記。28人進化での獲得量で、十分に全囲いした場合(つまり失敗する民即例)。

〈木の獲得量〉
【必要な量】
100 家4件
300 資源小屋3つ
175 戦士小屋
300 畑5枚
120前後 囲い
計:995(獲得量との差:104)

325 進化用建物(小屋+鉄工所)
180 畑3枚
計:505(獲得量との差:-185)

【獲得量】
〈通常民兵の場合〉
200 初期保有量
100 伐採農民追加時の差分(8~11、19~21人目)
333 前半4人での採集(12~21人目)
466 後半8人での採集(22~28人目)
計:1099

320 領主進化中(8人)

〈伐採前民兵の場合〉
200 初期保有量
133 7~15人目(2人)
50 12~15人目(立木農民追加差分)
100 粉ひき建造まで
50 家2軒
100 伐採建造まで
466 22ぐらい~28人目(8人)
計:1099

320 領主進化中(8人)


〈軍兵UPの補填のための市場調整〉
 領主進化が遅いため滅多にないだろうが、民兵が残っていて軍兵アップグレードしておこうと思ったときの、市場調整での資源確保の仕方。

200 城主進化用の金
-40 軍兵UP
+91 石売り
+70 木売り
-130 肉買い
+10 金採集

結果:木-70、石-91、肉+130、金+41。軍兵UP分の資源が補填できた。

 ちなみに、機織り後の金50の状態で、木と石を1回ずつ売ると城主進化用の金が貯まる。


おまけのおまけ

グローバルキューの位置をまたもや変えた。

詳しくはこちらの記事に追記してるのでどうぞ。

おまけ:ユニテク簡易説明の表示の例

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