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ふらっと神保町読書会(第2回)-司会進行・ファシリテーション入門-

はじめに

こんにちは!ナカノでございます。
今回は、第2回読書会のレポ記事です。ぜひご一読ください、また読書会にもご興味持っていただけると幸いです!

それでは早速!👇

1.第2回読書会

5月8日(日)、15:00~、ZOOMにてふらっと神保町第2回読書会を実施しました。参加者4名、ファシリテーターは全員?での開催でした。
テーマは『司会進行・ファシリテーション入門』。
ファシリテーターが全員となった理由はここにあります。(設けなかったというのが正確かもしれないです笑)

形式は、持ち寄り形式でそれぞれが本を持ち寄りながら、「よりよいファシリ・司会進行」に関して持論を共有し合いました。

【目的】

今回の読書会に至った経緯は、第1回の『読書会のための読書会』にて、読書会の司会・ファシリについても考えてみようという意見が挙がったことが始まりです。

つまり、読書会を主催するにあたって、「それぞれが目指す理想の読書会の場の実現」を目的とした『続・読書会のための読書会』といった形でしょうか?

今回の読書会は、そんな感じの位置づけで私はとらえています。

それでは、実際に生まれた議論や意見をいくつかまとめてみます!

2.それぞれの視点と選書から

参加者の持ち寄った本をもとに、下記、生まれた議論や意見をまとめていきます!👀

『超ファシリテーション力』

平石直之『超ファシリテーション力』(アスコム)

まず、1冊目はファシリ本のとしてはややビジネス寄りな1冊から。
本著では、ファシリテーションに必要な要素を大きく3つ示していました。

①準備力
②聞く力、傾聴力
③場を作る力

①準備力は、言わずもがな。何事も準備がものをいいます。ここは参加者全員の総意でした。

②聞く力、傾聴力はこの本の紹介者である私の意見として、理想である「傾聴」には大きく2つのスタンスがあると思っています。

それが、

(ⅰ)相手の話を深堀りかつ、気持ちよく話してもらうスタンス
(ⅱ)「教えてください!」のスタンス

になります。
一つ目は、豊富な引き出し(知識、素養、下調べ)があること大前提です。特に、話し手の対象や会話のトピックが専門的であればあるほど、引き出しの多さが重要になります。
ここは、ファシリの力量次第といったところがあり、理想的な形でありつつも、難しいところもありますね。
そこで、もう一つのスタンスが役に立ちます。

それが、「教えてください!」のスタンスです。このスタンスの最大の長所は、その本人だけでなく、その場にいる全員が聞き役と話し手のやり取りを聞くことで、一緒に学ぶことができることです。わからないことに対して、抵抗なく現在進行形的に学んでいくスタンスは、それこそ傾聴にもつながりとても有効なものだと思います。

これらは持論ですが、参加者のみんなにも共感してもらえました。(たぶん笑)

『聞く力』

阿川佐和子『聞く力』(文春新書)

続いて、「傾聴力」に関連したこちら。
朝のトーク番組「サワコの朝」で有名な阿川佐和子さんの著作。
この番組いつの間に終了してたんですね、好きだったので残念。

長年インタビュアをしている阿川さん流の、「聞く」ことへの工夫やこだわりがわかる一冊。

中でもおもしろかった指摘が、「軽率に『わかります』と言わない」ということでした。

読書会のおもしろさの一つは、違う視点や意見・考えを知ること、それを他者と共有することだと思います。
簡単に「わかります」と同意を示してしまうことは、その楽しみを自ら放棄してしまうことになりかねません。違いを楽しむくらいの感覚で、他者との違いを意識しながら議論をしたり、話を聞き出すことが大事なのかもしれません!

また、主催者ないし司会者は、読書会のその場を取り仕切る立場でもあるので、その人の意見や発言が比較的大きな影響力を持ちます。
そのため、主催者(司会者)が「いいね!」と肯定したものは良いもの、「それは違うんじゃない?」と否定的になったものは悪いもの、と一定の価値づけのようなものがされてしまうことにも配慮しなければいけないよね
、という意見も出ました。
これは、個人的に目からウロコでした。👀

『テクニックに走らないファシリテーション』

米井隆, 岩元宏輔, 森格 (著)、蔵田浩 (監修) 『テクニックに走らないファシリテーション -話し合いがうまく進む2つのセンスと3つのスタンス』(産業能率大学出版部)

本著では、ファシリテーションに必要な「2つのセンスと3つのスタンス」が紹介されいていました。
それがこちら!👇

<2つのセンス>
①目利きのセンス ②行動選択のセンス

<3つのスタンス>
①自然体 ②配慮 ③学習者

ここまでの紹介された書籍で共通して言えることですが、「参加者がストレスの少ない場・雰囲気づくりをすること」がファシリの大前提として置かれているような気がします。

この本では、「センス」という言葉が使われていますが、これは場数がものいう類のスキル?なのかもしれません。

ここでの総意としては、「読書会の目的」を明記して徹底することが重要なのではないかという結論に至りました!
目的と手段がすり替わらないように注意して活動していきたいですね!

『対話の技法』

納富信留『対話の技法』(笠間書院)

今回の読書会の持ち寄り本紹介のラストです。👀

本著は、

「理性的な人間として対等に対話に参加するということは、一定の能力が必要になる」
→それを満たさない人を対話から排除することになるのだろうか??

という問いから、スタートします。

異質な他者との対話、自分の常識はもしかすれば相手の非常識。
そういった当然でありつつも、見落としがちな視点を忘れずに、意見交換や議論をしていこう。

”if”をもって対話していこう。

こうしたスタンスを主催者ないし司会進行の立場では、特に忘れないようにしていこう!

という本質的かつ明快な結論で、今回の読書会は終了しました!


3.総括

今回、持ち寄った本のテイストはそれぞれ違えど、それぞれの考えの根底にあるものはどこか共通したものがあるように感じました。

これから連続的に読書会を実施していくうえで、とても重要な回とすることができたと思います。

よりよい司会進行・ファシリ、そして読書会を目指して引き続き頑張ります!
今回はここまでです!

4.次回読書会のご案内

次回は、「読書会のための読書会」は終了とし、「読書会らしい読書会」を実施予定です。

種本候補はこのあたり📚👇

どうなるかはまだ未定です!

乞うご期待あれ...!笑

(ナカノ)

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