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人間の"歪み"(脳・心理)を学ぼう!

こんにちは、いつもnoteを読んでいただき本当にありがとうございます。

今回お話するテーマは「人間の歪み」についてです。

( ・∇・)「なんか重そうなテーマやな…」

「歪み」ときくと、なんとなく悪いイメージを受けますよね。人間というのは、非常に自由で面倒くさがりな生き物です。人間の脳みそは「なるべく楽したい」「現状維持したい」「処理が大変なので省略したい」という基本性質があります。さらに、なんだかんだ言って人間は自分を最優先に大事にしようとしますので、自尊心や自分の身の危険を感じると防衛本能が働きます。

これらの習性によって、人間は「物事を事実のまま正しくみる」ことが非常に難しいです。自分で都合よく解釈したり、変形させます。極端なときは記憶を自分で捏造するケースもあります。(これは本人が嘘をついている訳ではなく、あるはずのない記憶を脳が作ってしまうのです((((;゚Д゚)))))

そこで、このnoteではそんな人間の習性やどのように歪めてしまうのかをいくつかご紹介します。まずは自分はどんな歪みが出やすいのかを知りましょう!

( ・∇・)「なんで自分の歪みを知る必要があるの?」

一言でいうと生きやすくなるからです。自分が歪めて事実がみえなくなってしまうと、被害妄想がふくらんでネガティブになったり、適切な行動がとれなくなったり、他人に攻撃しやすくなってしまいます。それを防ぐために、まずは人間の歪みの性質を知って自分自身で注意できるようになりましょう。

脳:直観を歪めるバイアス(思い込み)

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私たちがなにかを決断するときに考えたり比較することはあります。しかし、物事を決めるうえで私たちが多く利用するかつより良い決断をするために用いられるのが「直観」です。ある研究によると直観で決めたことの90%は正しい判断なのだそうです。人間には言語化できないほど膨大な情報を収集したり処理する力があるとされています。これらが「上手く言えないけど、なんとなくこっちの方がいい気がする。」という直観を作り出していると一説では言われています。

しかし、この直観が正しく作用すればいいのですが、人間には様々なバイアス(思い込み)があり、これらが私たちの判断を狂わせてきます((((;゚Д゚)))))

まずは、これらのバイアス(思い込み)にどんな種類があるかほんの数種類だけご紹介します。

【バイアス(思い込み)】
・自己奉仕バイアス
・ゼロリスクバイアス
・確証バイアス
・正常性バイアス
・多数派同調バイアス
・バイアスの盲点


・自己奉仕バイアス:「成功したら自分の手柄、失敗したら誰かのせい」だと考える傾向です。ん〜痛いw こんなバイアスを持っているとは人間の宿命ですね。


・ゼロリスクバイアス:人は10あるリスクを1にするより、1のリスクを0にしようと理不尽な決断をしてしまう傾向です。営業マンに「お任せください!絶対ご満足いただけます!」と言われると、ついそれを信じて買ってしまいます。返金保証があるとつい買ってしまうのもそうです。実際にあまりいい商品でなくても、ふつーに使える場合ほとんど返金や返品はないそうなので、企業の営業戦略としてはお得ですね。


・確証バイアス:自分にとって好都合な情報や、自分の先入観の裏付けとなるような情報だけを集めようとする傾向です。心理学では「カラーバス効果」と言われる効果も確認されています。これは自分の得たい情報に意識を向けることで、無意識に脳が自分に必要な情報をみやすくすることです。


・正常性バイアス:「自分だけは大丈夫」と考え、自分にとって都合の悪い情報を無視する傾向です。オレオレ詐欺や振り込め詐欺の被害者は、この正常性バイアスを利用されているといえる。直観で得た違和感を勝手に打ち消して、根拠なく「正常」と思い込んでしまうのだ。度が過ぎると、「異常事態」を正常と認識してしまい、命を危険にさらすこともありえるので要注意である。


・多数派同調バイアス:行動に迷ったとき、人は周囲の人に合わせておけば安心だと考える心理傾向です。「みんなの総意」を担保にして「自分も大丈夫」と思い込むと、危機を察知するという本能に近い直観も機能しなくなってしまう。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状態ですね。


最後にご紹介するのが「バイアスの盲点」です。

・バイアスの盲点:自分は偏見が少ないと思う偏見です。人は他人の欠点にはよく気づきますが、自分は偏見がなく公平だとつい勘違いしまうのです。

ここまで読んでみて「極端だな〜笑(自分はそんなことない)」と思った方は、もしかしたらバイアスの盲点が強く働いているかもしれませんね…


心理:適切な思考が妨げる8つの歪み

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人間はストレスがかかると、つい正常な考えや判断が難しくなります。以下は代表的な思考の歪みです。1つずつ説明していきますので、あなたが自分自身と照らし合わせたときにどの項目が1番出やすいかを考えてみてください( ´ ▽ ` )ノ

【思考の歪み】
・個人化
・責任転嫁
・完璧思考
・べき思考
・心の読みすぎ
・先読み
・過度の一般化
・感情的決めつけ


・個人化:これは、物事の責任を責任のない自分が勝手に背負ってしまうことです。「このプロジェクトが失敗したのはすべて私が悪いんだ。」たしかに自分が少しでも関わっていたのではあれば自分が改めるべきポイントはあるかもしれません。しかし、思考の歪みによってその責任や罪の意識すべて背負う必要はないのです。この反対が「責任転嫁」になります。


・責任転嫁:自分にも責任の一端があるはずなのに、他人のせいにして責めることです。「このプロジェクトが失敗したのはすべて彼が悪いんだ。」なにか問題が起きたとき、原因は様々ですが相互が影響しあってるわけですから、大なり小なり責任は関わった人全員にあります。「自分も改める部分があったのではないか」と考えることが大切ですね。


・完璧思考:これは「白か黒か」の極端な思考です。完璧にする。完璧でなければ意味がない。少しでもできなければやらない方がいいという考えです。この思考だと自分が辛くなってしまいますし、まわりにこの思考を向けると人間関係がこじれやすいです。この世界の物事のほとんどは「白か黒」ではなく中間色であることが多いです。ときに優しく、ときに厳しく。楽あれば苦あり。成功して失敗して。その状況での中間色や最適解を意識してみましょう。


・べき思考:少し完璧思考と似てる部分がありますね。「○○するべき」「××は間違っている/すべきではない」と「○×」という考えがはっきりしているが故に批判的になりやすい思考です。完璧思考のように、物事にはそのときの状況によって中間色や最適解があります。「自分の考える○○するべきとは本当にそうなのだろうか?」と俯瞰して考えることが大切ですね。


・心の読みすぎ:まじめな方がつい陥ってしまうのがこの思考です。「この人私のこと嫌いかも」「あ、いま不愉快に感じたかもしれない」と過度に相手の心を読もうとしてしまう思考です。もちろんこの能力や気遣いは重要ですが、過度になってしまうと、人の目ばかり気になってしまい自分の意見を出せなかったりストレスを抱えやすくなります。


・先読み:ネガティブ思考と似ておりますが、過度に事態が悪くなるのを予測することです。「こうなったらどうしよう」「ああなったらおしまいだ」たしかに、未来のことは不確定要素満載ですので不安な気持ちになりますが、過度な先読みが多いとなにもできなくなってしまいます。先読みによっていくつか準備や懸念点を洗い出すことに集中しましょう。


・過度の一般化:これは1つの言動や場面から、過度な結論を出してしまう思考です。「上司に怒られた」→「自分はこの仕事が向いていない」「会社の人はみんな私を嫌っている」といった具合に1つの事象から結論が大きく飛躍してしまいます。ストレスがかかっている状態ですと、より視野が狭くなって思考も極端になります。「本当にそうだろうか」「自分が極端ではないか」と一度落ち着いくと、案外自分が過度なだけであることは多いです。


・感情的決めつけ:これは感情を根拠に物事や人を決めつけてしまう思考です。「私はあいつが嫌いだから、あいつの意見は間違っている!」「○○だから××である」というフレームにおさまっていると論理的に話が繋がっているようにみえますが、冷静になって文字にしてみると、この主張がいかにむちゃくちゃか分かりますね(笑)感情を根拠にしてしまうと思考が極端になってしまうのです。逆もしかりです。好きだからあの人の言うことはきっと正しい。恋は盲目ですね。


番外編:評価時に起こりやすい「エラー」

ここから先は、番外編として、人が評価する際の注意したいエラーをいくつかご紹介したいと思います。「うちの上司は分かっていない!」「なんで私の評価は低いのだろう…」評価をおこなうのが機械ではなく人の場合、評価は一定にならず、感情や心の状態によってうつろいでしまいます。

歪みをもつ人が評価するからこそ、起こりやすいエラーをみていきましょう。

・ハロー効果
・論理的誤差
・寛大化傾向
・厳格化傾向
・中心化傾向
・対比誤差
・遠近効果


・ハロー効果:評価対象者の特定部分の印象で、その人のすべてを評価してしまうことを指します。人は第一印象や肩書きに、よくも悪くも引っ張られやすいものです。

・論理的誤差:評価者が、論理的に考えるあまり、評価項目の間にあるつながりや関連を憶測で決めてしまい、それに基づいて評価をくだすことを指します。論理思考と客観性は、一見片方があれば、もう片方もありそうですが、あくまで評価対象者にかかわる事実を押さえる必要があります。

・寛大化傾向:評価者が、評価対象者の嫌われたくないと思うことから、評価を甘くしてしまう傾向です。

・厳格化傾向:評価者が、必要以上に評価を厳しくしてしまう傾向です。

・中心化傾向:無難なレベルに評価点が集中して、優劣の差があまり出ないことです。アンケートでも「とても良い5点ーとても悪い1点」と設定すると、3点4点に評価が集中しやすいです。

・対比誤差:客観的な基準ではなく、評価者が自分の能力や価値観に基づいて評価してしまうことです。感情的な評価者は、結果よりも評価対象者の努力や態度で評価してしまうこともあります。

・遠近効果:過去のことを過小評価し、最近のことを過大評価してしまうことです。評価は常に一定であり、事実や実績に対する記録を正確にとることでエラーを軽減できます。


歪みへの対処法とは

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ここまで様々な歪みをご紹介してきましたが「これらの歪みを注意しましょう!バイバイ」でこのnoteを終わらせるのはいかがなものかと思いまして笑、最後に歪みへの対処法を3つだけお話して終えたいと思います( ´ ▽ ` )ノ


【マインドフルネス(瞑想)】

マインドフルネスは、度々他のnoteでもご紹介していますが本当に万能ですね。ストレス耐性や集中力があがったり、頭がスッキリするので物事をきちんとみることができます。いきなり何十分も瞑想するのは難しいので、まずは朝起きたときと寝る前の5分間やってみましょう。

やり方は様々ですが、お手軽なのは背筋を伸ばした状態で座って呼吸に集中することです。吸った空気が鼻をとおっていく感覚や肺が膨らむ感覚に意識を集中させます。最初はすぐに集中力が切れてしまいますが、何度も続けることで長時間集中できるようになれます。

【紙に書き出す】

「紙に書く? なんだそれ。」と思ったそこのあなた、侮ってはいけません。

紙に自分の状況や率直な感情を書き出すのは非常に効果的なのです。紙に書き出すことで、ストレス軽減にもなります。更に、紙に書く(=アウトプット)になるので、頭の中で考えていたことが整理されるのです。また、紙に書き出すと、客観視することができます。冷静になれるんですね。冷静に現在の状況を分析することができるので、歪みが少ない状態で物事をみることができます。

【新しいことに挑戦したり、多様な価値観の人と交流する】

バイアス(思い込み)や思考の歪みの原因の1つは凝り固まっていることにあります。多様な価値観にふれることで「○○すべきだとずっと思っていたが、そうじゃない時もあるんだな」と腹落ちする場合も多いです。また、新しいことに挑戦すると自分の経験則で判断できないのでフラットに相手の話を聞いたり愚直に取り組むことができます。


いかがだったでしょうか。

自分の脳や思考の歪みを知ること、きちんと向き合うこと(意識したり対処すること)で物事をフラットにみれる人を一緒に目指していきましょう!

本日も最後までnoteを読んでいただき本当にありがとうございます(^^)


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