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【お遍路②】お抱えの占い師がいる家

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女の子と仲良くなったワイは一緒に歩くことにした。

彼女はまだ10代で歩き遍路をしている人の中では群を抜いて若かった。
話をしてるうちに、彼女の家がなんというか一般的じゃない感じがした。
というのも、なんでお遍路さんに来たのかという理由が


うちのお抱えの占い師に行ってこいと言われたから」だというのだ。


そもそも一家に一人占い師!なんて聞いた事なかったし、どういう事なのか詳しく尋ねることにした。
なにやら、彼女の家には

両親が盲信している占い師がいて、
家族全員その占い師の言う通りに行動しているという
事だった。

占い師のお陰で何かすこぶる良い生活をしているのかと思いきや、彼女も彼女の妹さんも自殺未遂を何回も繰り返していると言っていたので、占い師の効果があるのか疑問に思ってしまった。

占いネコとオッサンとワイ。

彼女は占い師を信じきってはない体でワイに話していたけど、実際占い師の助言通り真面目にお遍路さんに来てる所をみると信じてると思わずにはいられない。

彼女とは途中で別れてしまったが、その後占い師が直接四国に来て彼女にお説教をしたと後々共通の遍路仲間から教えてもらった。

世界は広くそして深いなと思った。

ネコ美

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