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海へ行こうか▶︎無感動を経て

若い頃は、「海へ行こうか。」と誘われても海自体に何の魅力も感じなかった。

花火大会や祭り、イルミネーションや夜景がキレイな場所などに誘われる事もチラホラあったが、総じて興味が無かった。

ただ、楽しく無かった訳ではなく、友達とくだらない事を言いながら行ったり、異性と楽しく会話しながら行くのはとても楽しかった。

つまり、目的地には興味が無いけど、人とのコミュニケーションが楽しかっただけで参加していたと言う事だ。

誘ってくれた皆さんには感動しているフリをして申し訳ないと思ってます。

目的地は結局、どこでも良かったんです。


いつの日からか、目的地を楽しめるようになった。

35を過ぎた辺りからだろうか。

海、山、木や花、花火、イルミネーションや夜景、建築物など、何もかもが凄いなと素直に思えるようになった。

これこそ、生活に刺激が無くなった副作用なのかもしれない。

歳を取って、ありふれた日常や小さな非日常を愛せるようになって来たようだ。

日常が豊かになった事は間違いない。

いつ、どのタイミングで切り替わったのか本当に謎だが・・・


僕みたいに、人に合わせているだけで本当は無感動な人もいるのではないかと思います。

でも、どのタイミングかわからないけど、急に感覚が変わる事もある。

嫌いな食べ物が急に美味しく感じるように、経験に応じて変化していくのが人間なんだなと。

つまらないと思っていた日常が、幸せに感じられる時も来るかもしれませんよ。

歳を取るのも良いものですよ。




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