【超短編】 遅刻
朝になり目覚める。
優秀な遮光カーテンのおかげで日差しで目を覚ます事が無く、快適な睡眠ライフを送れている。
だが、それが今日は仇になった。
時計を確認すると8時。
ヤバい。
会社の始業が9時半。
僕は毎日7時に起きて、1時間くらいかけてゆっくり準備し、1時間くらいかけて会社へ行き、30分前には会社に着いて、仕事の準備と優雅なコーヒータイムを過ごすようにしている為、ギリギリに起きるとイライラするし、途端に仕事へのやる気を失くしてしまう性分なのだ。
『夢だったらいいのに。。』
そんな事を布団にくるまって考えていた・・・
急に目が覚めた。
時計を見たら9時半。
二度寝をしてしまったのか。
さっきのは夢だったのか。
現実がわからなくなるが、もう始業時間だ。
絶対に間に合わない。
『もう無理。。』
そんな事を考えて・・・
また目覚める。
時計を見たら12時。
三度寝か。最悪だ。
スマホに着信が10件ほど来ていた。
どうすればいいのか。
布団の中で策を練る。
考えて考えて・・・
けたたましいアラーム音で目覚める。
時計を見たら7時。
良かった。
夢だったんだ。
布団から起き上がる。
それにしても嫌な夢を見たな。
妙にスッキリした頭と軽やかな体で準備を始める。
今日も一日頑張ろう。
外はすっかり暗くなっていた。
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