見出し画像

【詩】 白いタイル




白く滑らかなものに触れて




目覚める自我を並べて




繋ぎ目に接着剤を流し込めば




出来上がるはずだった。




でも出来なかったのは




白だと決めつけていた僕の所為か?




ただ綺麗に並べられなかっただけなのか?




どれも同じように見えていた。




本当は一つ一つ違っているのに。




整然と並んでいれば気が付かない




誰も彼も




どれもこれも




熱を持っている事。




画面に並んでいるだけでは




気が付かないのだ。




形が違い過ぎれば崩れる均衡も




崩さなければ認識されない世界の中で




整然と並び




固められてしまうのか。






この記事が参加している募集

眠れない夜に

サポートしてくれたらとても嬉しいです。