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東京都立大学MBA入学体験記(授業の様子③:会計系)

今回は会計系です。以下に主要な授業をご紹介します。

■会計系の授業
・財務会計

講義形式で財務会計の基本的な考え方を学びます。国際会計基準(IFRS)がメインとなりますが、日本式会計基準(JP-GAAP)との違いについても説明がありますので、所属企業がIFRSを採用していなくても理解がし易いのではないかと思います。毎回の授業の後にE-Learningシステムによる小テストがあります。簿記3級程度の知識があるとベターです。

・管理会計
こちらも基本は講義形式で管理会計の基本的な考え方を学びます。管理会計は企業内部の経営者に対して経営管理に必要な経済的情報を提供することを目的とした会計です。管理会計の考え方を身につけることで、企業活動を客観的な会計数値で分析・評価することができるようになり、企業活動を定量的に捉えることが可能になります。

・経営分析
授業の前半回ではROE、ROA、資本コストなどの会計指標(KPI)を企業価値の視点から学習します。また、スチュワードシップ・コード、伊藤レポート、コーポレートガバナンス・コードについて企業価値の視点から理解を深めます。さらに授業の後半回では、これらの知識を踏まえて、資本政策や配当政策、ESGへの対応が中長期的な企業価値向上に有効か否かのディベートをおこないます。

・コーポレートファイナンス概論
実務出身(有名企業の取締を歴任)による授業です。伝統的なコーポレート・ファイナンスの基礎を学習した上で,オプション理論を活用した投資戦略や株主価値,負債価値,資産価値,信用リスクの評価の手法を学びます。さらに実践での応用を目指して、投資の意思決定や資金調達に関する演習やケース・ワークにより企業の財務分析を行った上で,オプション理論を用いた企業価値,負債コスト,デフォルト確率などを測定します。

・ファイナンシャル・プランニング(MFプログラム)
実務出身(有名外資の元副社長)の先生のグローバル企業における実務家としての長年の経験を踏まえて、事業活動をキャッシュフローに落とし込むことによる意思決定のための実践的な将来キャッシュフローモデリングのプロセスを学びます。最終的には将来キャッシュフローモデリングによって、事業活動における包括的で論理的な透明性を持った意思決定のプロセスを習得することを目指します。


都立大BSはMBAプログラムだけでも、会計系科目が充実していますが、さらにMFプログラム(ファイナンスプログラム)の授業も履修可能であるため、上記でご紹介した以外にも多くの授業が選択できます。

ご興味がある方は、都立大BSのホームページ内「カリキュラム・シラバス」に時間割が公開されていますので、ご覧になってみてください。

次回は、授業の様子④としてマーケティング系をご紹介したいと思います。

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