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東京都立大学MBA入学体験記(授業の様子②:戦略系)

今回は戦略系の授業のご紹介です。

都立大BSは戦略系の授業も大変充実しています。アカデミアの先生から理論やフレームワークを学べることはもちろんなのですが、実務家の先生からより実践的な手法を学ぶこともできます。以下に主要な授業をご紹介します。

■戦略系の授業
・経営戦略
いわゆる全社戦略(経営者レベル)を学びます。戦略と聞いて真っ先にイメージするのはポーターの競争戦略ではないでしょうか。この授業では、ポーターやバーニーといった経営戦略における重要な理論やフレームワークを学びながら、実際の業界や企業の事例で個人ワークやグループワーク、発表などをおこないます。講義、グループワーク、文献討議などでバランスよく学ぶことで、実務のなかで再現可能なレベルまで知識の定着をおこないます。

・事業戦略(戦略経営)
こちらの授業では事業戦略(事業部長~現場管理者レベル)を学びます。現役のコンサルタントの方を外部講師として招いて、その方の著書を用いて仮想のケーススタディをもとに事業をどのように成功に導くかを、様々なフレームワークを用いて分析します。具体的には、環境分析と事業アイデアの検討、事業コンセプトの評価と決定、状況別の事業戦略、マネタイズ方法の検討といった実務でもすぐに活用可能な実用的な手法を身につけることができます。

・イノベーション戦略
様々なイノベーション理論について学習をしたうえで、理論やフレームワークを用いて新しいビジネスモデルを考える授業です。基本的にはグループワークが中心で、ディベートやディスカッションと発表があります。今までにないイノベーティブな価値を生み出すスキルや知識を習得することを目指します。

・ビジネスイノベーション演習
ベンチャー企業の経営者などを授業に招き、その方の生きたケーススタディの聴講とディスカッションを通じて、新技術/サービスの創出に必要となるプラクティカルな知識や考え方を学びます。授業の最後にはメンバーがベンチャー企業の経営陣という設定で、グループワークで検討したイノベーティブな事業アイデアを、ベンチャーキャピタリスト(ゲスト経営者や先生)に対してプレゼンをおこないます。

・テクノロジーマネジメント
MOT(Management of Technology)で学習するような技術視点の戦略論を学習します。技術とマネジメント、戦略との関係を取り上げます。毎回の講義では、論文や関連図書の一部を取り上げ、それについて先生も交えたインタラクションな議論を行います。プラットフォームやエコシステムなど、今日的な現象を踏まえて、技術戦略を策定することができるようになります。


戦略系の授業はビジネスパーソンであれば、書籍などを読んでそれなりに前提知識が得やすい内容だと思いますが、授業で取り扱う内容はより深く、また各理論の横のつながりを重視するなど、より体系的であるため、理論は知っているけど実務で使えないという状態から脱して、業務で取り扱えるレベルまで理解を深めることができるのではないかと思います。

次回は、授業の様子③として会計系をご紹介したいと思います。

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