東京都立大学MBA入学体験記(授業の様子⑤:その他)

今回はその他の授業のご紹介です。都立大BSでは関連する領域の授業が大変充実しています。以下にその一部をご紹介します。

■その他の授業
・統計学基礎

修士論文や課題研究論文の分析でも使用する統計的な基礎知識の習得をおこないます。与えられた問題に対して分析が適切かどうかを判断し、その結果を正しく理解するための能力を身に付けることを目的としています(※)。

・ロジカル・ライティング
元マッキンゼー出身でこの分野で大変有名な先生の講義によって、ロジカル・ライティングの基本手法を体系的に習得します。メッセージを論理的に分かりやすく、しかも速く伝わるように発信するスキルを習得できます。

・事業リスクマネジメント(MFプログラム)
実務出身(有名企業のCFOを歴任)の先生による授業です。M&AやPMI、ガバナンスとコンプライアンスといったテーマを扱います。グループによる企業事例の分析と発表があります。また、企業経営者(私の履修時は東証一部上場企業社長)による授業内講演があります。

・財務戦略論
有名企業の社外取締役を歴任されている都立大BSの教授の授業です。経営人材として必要な財務戦略、資本市場の動向とその背景の理解に主眼におき、実践的なコーポレートファイナンスの活用と、その経営戦略との関係性を考えます。

・経営戦略とリアルオプション
米国経営者に最もポピュラーな経営手法の一つと言われているシナリオプランニングと、金融のオプション理論を実物資産の評価に拡張したリアルオプションの考え方を学びます。さらに実在企業のグループ・ワークによる分析演習を通じて実践的に体得することを目指します。

・企業倫理
CSR
企業倫理やCSRの根本原因である資本主義の問題点から国際基準/Guidelineに沿った対応を俯瞰した上で、最新の企業対応を社会の変革と合わせて学んでいきます。さらにESGやSDGsといった視点から、シェリングエコノミーやサーキュラーエコノミー、AI/IoTといった最新技術の企業倫理やCSRへの影響について、グループ発表を通じて理解をおこないます。

・ゲーム理論(MEcプログラム)
戦略形ゲームと展開形ゲーム,戦略の支配とナッシュ均衡,クールノー競争とベルトラン競争,情報集合と展開形ゲームの戦略形ゲームへの変換,混合戦略,不完備情報ゲームの戦略形と展開形.などについての基本的な知識を習得します。


※参考までですが、統計学の知識については、多くの学生が修士論文・課題研究論文で統計的な手法を用いたデータ分析をおこなうので、ゼミ指導でt検定や分散分析、回帰分析、因子分析などは一通りおこなえるようになります。データリテラシーは今後、実務でも求められてくると思いますので、大学院で身につけられるのは大変有用と思います。


上記でご紹介した以外にも多くの授業が選択できます。ご興味がある方は、都立大BSのホームページ内「カリキュラム・シラバス」に時間割が公開されていますので、ご覧になってみてください。

5回に分けて投稿してきた授業の様子は今回までとなります。次回は在学中の勉強時間についてご紹介したいと思います。

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