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管理職・リーダーのためのコミュニケーション能力(その12:最終回)

今回は、本稿「管理職・リーダーのためのコミュニケーション能力」の最終回です。

原点に戻り、挨拶について考えてみたいと思います。

言うまでもなく、挨拶はコミュニケーションの基本です。新入社員研修で最初に習うことの一つでもあります。

では、管理職やリーダーが挨拶で意識すべきことはどのようなことでしょうか?
「挨拶なんて、当たり前だろ!」と思われる方はちょっと気をつけてください。当たり前にやってしまっているからこそ、もったいないことになっているかも知れないのです。

たとえば、朝はじめて顔を合わせる部下に対して、
「おはよう」と声をかけます。
相手から
「おはようございます」と返ってきます。
相手が先で、こちらが後のこともあります。
いずれにしても、ここまでは当たり前です。

大切なのはこの次です。
「今日は元気そうだね」とか、
「昨日は遅くまで頑張ってたようだね」とか、
「今日のネクタイ、いい感じだね」とか、
「髪型変えたんだね、素敵だね」とか、
「今日も仕事頑張ろうね」とか、
「プレゼン、期待してるよ」とか、
相手に関するちょっとした声かけができると、コミュニケーションがぐっとよくなります。

これを、「三言目挨拶(みことめあいさつ)」と読んでいます。
当たり前の挨拶の次に続く会話のきっかけとなる三言目挨拶、ぜひチャレンジして習慣化してみてください。

「髪型のことを口にするなんて、セクハラじゃないか」と言う方がいらっしゃるかも知れませんが、それは当人どうしの信頼関係ができていれば問題ありません。
まずは信頼関係を築き、その関係性の中で気持ちよく会話ができる言葉をかければよいのです。

大切なのは、相手に関心を持つこと、そしてそれを声に出すことです。

管理職・リーダーのためのコミュニケーション能力、
その12は「相手に関心を持ち、自分から三言目挨拶」です。

いかがでしたでしょうか?
次回からは「評価」について書いてみたいと思います。

株式会社F&Lアソシエイツ
代表取締役 大竹哲郎
https://www.fl-a.co.jp/

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