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スポーツ・サマースクール実施レポート!

8/3~8/24(全8日間)、スポーツ・サマースクールが終了しました!まだ終了から10日経たないこともあり、参加者やコーチ・スタッフにコロナ陽性がでていないことの確認には早く、無事終了という言い方は、まだひかえておきます😅

□開催した経緯(理由)

大きく2つありますが、1つめは中学部活との連携・支援としてのアプローチです。今までも総合型クラブとして12年ほど、ローカル大会や単発の合同クリニックの開催を重ねてきました。さらにもう一歩進んだカタチがつくれないかと思っていたところ、市内小中学校の体育館施設が、(災害拠点のなる際の)空調(クーラー取り付け等)工事により4ヶ月近く体育館が利用できなくなり、中学部活現場に影響がでることから、(それまでローカル大会開催時の窓口になってくれていた)顧問から、夏休み期間中にバスケができる場がないかのご相談を受けたこと、

2つめとしては、総合型クラブとしてコロナ禍で、(昨年度例年の2/3の収入となるなど)大きな赤字となっていますが、さらに例年長期休み(夏休み、冬休みなど)を利用し開催していた、宿泊型のスポーツ合宿(キャンプ)も難しくなっており、新たなアクションが必要で、オンライン活用を模索したものの、なかなか事業化が難しく、さらに色々な可能性を考えるなか、宿泊や食事を伴わないスポーツを通じた夏期講習的なアクションも検討していたこともあり、今回できないかと考えました。

□内容・メニュー

自分達の総合型クラブの種目モデルであるバスケットボールで実施しました。指導者人材ネットワークから、何人かのコーチにクリニックをお願いし、学びを積み重ね続けていくような形式です。  オフェンス、ディフェンスは単発でなく、各3日間にわたるので、参加者側からすれば学びを深めたり、コーチ側からすれば、ある程度のチェックも可能です!!

かなりタイトでの相談調整となりましたが、コーチの皆さんが快く引き受けて頂き感謝しかありません。部活連携・支援は大きな目的のひとつではあるものの、特定の学校に限らない地域中学生をオープンに対象にし、個人ファンダメンタル(基礎技術)の修得を、幾つかのジャンルにわけテーマにしました。

□初日(スペシャルクリニック:取り組む姿勢を学ぶ)

初日には、埼玉県のプロバスケBリーグチーム『越谷アルファーズ』のゼネラルマネージャー兼アソシエイトコーチに就任された青野和人氏による、スペシャルクリニック!!青野氏はトップチームのコーチとしてのキャリアはもちろん、じつは栃木ブレックスのユース世代育成を担った実績もある育成には定評あるコーチです!

青野氏が埼玉ブロンコスにいた時からの繋がりで、中学生へのクリニックはしていただいていますが、自分の印象として、取り組む姿勢をとても大切にされます。言い換えれば主体性です!

総合型クラブとしても、スポーツの本来の楽しさを知り、仲間をつくり、子ども達にはスポーツを通じて、コミュニケーション力と主体性を育むことを大切にしていることもあり、初日にふさわしい内容でした!!

□2日目:ラン《走り方》クリニック(バスケランにつながる走り方を学ぶ)

2日目はランクリニック!今回のスポーツサマースクールのなかで是非取り入れたいと思っていた内容です。

地域中学で外部コーチをされ、専門性やご経験をもつ(コモディイイダ陸上競技部元監督)小林剛志氏にお願いしました。バスケットボールプレイヤーへの走り方指導は初めての経験ということでしたが、走り方をきちんと学ぶことや、トレーニング方法は非常に参考になるものだと改めて感じました!!

□3~5日目:個人ディフェンスファンダメンタルを学ぶ

3日目~5日目の3日間は、ディフェンスがテーマでした。個人的な育成経験として、オフェンスに比べてディフェンス基礎技術は日頃教えられていないと感じます。中学生からバスケをはじめる場合、顧問が経験者でなければ、やむをえないかなと思いますが、部活動において、遊びスポーツの次の競技スポーツの段階として取り組むのであれば、ディフェンス基礎修得と習慣が必要になります。

またオフェンスとディフェンスは表と裏の関係なので、オフェンスの練習の質があがるためにもディフェンスは大切です。さらにいえば、ディフェンスはやるべきことを個人やチームが一体感のなかで取り組めるかで結果もでやすく、試合のなかでコーチが修正しやすい面をもっていると思います。ここは普段、定期活動で育成協力パートナーである㈱ERUTLUCのコーチ(水野慎士コーチ、板橋勇斗コーチ)にお願いしました!絶対的な信頼があるからこそ、色々とリクエストさせて頂き、それらの内容を踏まえた、充実した内容でした!ありがとうございました。

□6~8日目:個人オフェンスファンダメンタルを学ぶ

6~8日目の3日間は、オフェンスがテーマでした。オフェンスの個人技は、時代とともにどんどん進化していると個人的には感じています。1対1、ドリブル、ステップなどのスキルが、この20年で大きく変わってきたことを感じます(おじさんの呟きです)。自分のなかではオフェンスの個人技は、勿論判断力や実行する能力のための基盤づくり等が必要だと思います。もっといえば想像力も必要ではないかと思います!最もふさわしいと思い、お願いしたのが黒岩元希氏です!埼玉ブロンコスや本場アメリカABAリーグでの選手として経験もあり、教師経験もあり、現在はFIREWORKS(バスケスクール)も主宰されています。

1on1オフェンス大好きな傾向がある、中学生男子は特にモチベーションも高く、目の色が違っていたかも(笑)

□まとめ

コロナ禍で大々的な募集ができなかったり、コロナ感染防止のため参加条件を厳しく管理するなど開催にあたり難しい面があったものの、開催後に多くの子ども達がグループ参加していた学校顧問からは感謝され、改めて部活動連携・支援のやり方になる手応えを感じています。もちろん運営面で見直すところもありましたが、ウインタースポーツスクールも企画したいと思っています。

今年度は市の理解もあり、委託事業として行うことができています。来年度も継続するのであれば、おそらく他種目への展開ということになるはずです。今年度の市内バスケットボール部への連携・支援については、市内に6つある中学部活動に寄り添いながら、必要に応じ、今回の取り組みをベースに定期的なカタチ(毎月1回)に変えていき継続できたらと考えています。その際の費用が課題となりますが、受益者負担でなく、今回のような委託費や、学校部活動応援を目的した基金、協賛(スポンサー)、トークンなどで地域全体で支える仕組みづくりとしてデザインしていけないかを模索していきたいと思います。

また企画運営する事務局も、いずれは総合型クラブとしてでなく市スポーツ協会や指定管理者との連携で行っていくべきと思います!まだ時間はかかりそうですが、あきらめず働きかけていきます!!

以下の文科省の文書中(具体的な方策1)にもありますが、令和5年度以降に始まっていくと思われる休日の部活動の段階的な地域移行にもつながる動きだと思っています!

『学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について』
https://www.mext.go.jp/sports/content/20200902-spt_sseisaku01-000009706_3.pdf

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