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1月18日(木):畑違いのインバウンドからのヒント

先般にニューヨーク・タイムズで「今年行くべき世界の52か所」に北米、パリに次ぐ3位で日本の山口市がランクインをしたことを受けて一昨日からはインバウンドのことに触れています。

昨日はインバウンドビジネスの専門家である村山慶輔さんの著書「小さな会社のインバウンド売上倍増計画 54の『やるべきこと』と『やってはいけないこと』」も引き合いに、直近の動向などを記しました。

本日はそこから派生して自分たちの事業に関連した話です。

私たちはスクール制の小型フィットネスクラブを運営する民間企業なので、インバウンドとは何の結びつきもない畑違いの業種になります。

ただ前述した書籍を読みながら共通点を感じたことがあります。

インバウンドの外国人旅行者は日本の食や文化、歴史的な文脈など私たち日本人にとって当たり前となっている事柄が「よく分からない」のが前提です。

そのような「私たちにとっての当たり前は当たり前ではない」との認識に立ちながら、きるだけわかりやすく伝え、理解をしてもらうことがインバウンド需要を取り込むための大切なポイントになっています。

こうした構造は私たちの事業にもつながる部分です。

例えば健康や身体のことについての理解や必要性の認識はトレーナーのそれと、クラブに入会されるお客様には大きなギャップがあります。

だから、そのギャップを埋めていくためのアプローチが新たにフィットネスを始めてもらう方を増やしたり、長く継続をしてもらうために必要になってきます。

その意味でスタート地点の理解にギャップがあるインバウンドの外国人旅行者向けのアドバイスは、実は私たちフィットネス事業者にとってもヒントになり得るものがあると思いました。

同書で触れている「54のやるべきこと」から以下、抜粋です。

・基本のマインドセットは日本人客以上に「伝えること」「言語化すること」
⇒ 日本的な「察する」ことよりも、より積極的でストレートな接客を

・外国人観光客が求めているのは、「あなたのオススメ」と「その理由」
⇒ 機械的なものではなく実感の伴った個人的でオリジナリティのある意見を参考にしたいと思っている

・説明要らずのメニューとは? 押さえるべき5つのポイント
⇒ 「写真の掲載」「番号で注文できるように」「料理の説明を添える」「食材をピクトグラムで記載」「食べ方の説明」

・試飲、試着、試食、試用の4つの「試」で背中を押す

・中身が見えないものは売れない。中身を見せて初めて売れる可能性が出てくる

・目の前で焼いてその場で食べてもらう「ライブ感」を

・基本は相手の理解度をなるべく早く把握し、それに合わせてコミュニケーションを取ること

一例としてはこのような感じですね。

直接的に取り入れられるものもあれば、観点を自分たちの商品やサービスに置き換えて敷衍するなど、応用の形はいろいろあるでしょう。

プロモーションのことに触れたことがある人なら、どれも必ず目にしている事柄かもしれませんが、それをどれだけ細やかに、かつ相手の前提に応じて展開できるかが違いを分かつ部分になるのだと思います。

縁遠そうなインバウンドからでも学ぶべきヒントはたくさんありますね。

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