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6月18日(日):認知症に対してフィットネスクラブができること

先般には国会で認知症基本法が成立したこともあり、それに付随した内容を記しましたが、本日もその続きをもう少しばかり。

そこでも触れましたが2025年には高齢者の5人に1人にあたる700万人が認知症になると推計されており、こうした流れは日本国内に限らず他の先進諸国でも同様な傾向にあり、世界的な社会課題になりつつあるのが現状です。

今回の法案により、国や地方自治体が認知症に対する施策を推進するための基本計画を策定することになっていきます。

そのうえで国民の理解促進、社会に参加する機会の確保、医療や福祉サービスの提供体制の整備、認知症の方や家族などの相談態勢の整備など8つの項目が基本施策に掲げられました。

こうしたなか私たち民間のフィットネス事業者もこの領域の一端を担っていく存在だと思うので、できることを少しずつ増やしていければと考えています。

現状で認知症を根治する手段はないものの、運動が進行を遅らせたり、改善につながることは数々の研究で分かっていることなので、まずは運動習慣を形成してもらうことが私たちにできる一番の役割でしょう。

加えて定期的にクラブへ来館をしてもらい、他の方々と交わりながら運動をすることは、ひとつの社会参加の場にもなりえますから、そうした面での意義も大きいですね。

その他、私たちにできそうなことは理解の促進です。

以前には医療の世界で仕事をされている会員様がクラブ内で認知症に関連したセミナーを実施してくださったことがありました。

クラブの会員の皆様が認知症に対する理解を深めてもらえたら、自身の予防のみならず家族のサポートにもつながっていきますからね。

また以前には検討していたけど新型コロナによって先送りになってしまったのが自治体が実施する「認知症サポーター養成講座」の実施などです。

クラブや地域のなかに認知症サポーターの方が増えれば、何かあった時に地域内で理解を示してくれたり、その手助けをしてくださる方が増えていきます。

地道な活動ではあるものの、そうした場を増やしていくことができれば、認知症に対しての理解や温かさが広がる一助になると思うので、段階的に形にしていきたいですね。

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