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指導者の目線とセラピストの目線

こんにちは。
福岡で理学療法士をしています。
先日、あるスポーツクラブに営業に伺ったときの話。
ちょっとした気づきがありましたので、書きたいと思います。

とある、幼稚園。サッカークラブも併設です。
ジュニアユース世代までしっかり指導されています。
幼稚園を経営しながら、ゴルフ・ダンス・サッカーなど、
様々な活動ができ、子どもたちの発育・発達、体育に至るまでサービスを行ってある施設でした。
少し昔の教え子に挨拶と営業をと思い、気軽にお電話差し上げたところ、代表の先生まで時間を作って頂きました。
こちらはジャージなのに…ほんと申し訳ない…
日常の園内での過ごし方も、アクティビティに富んだ内容で、
施設も開放的、子どもたちがのびのび過ごすことができるようにプランニングされていました。

理学療法士の先生もすでにきてあるということで、内容も拝見しました。
素晴らしい!
もう病院だけではなく、理学療法をどのように使うか。
診療報酬を得るということだけではない、理学療法の可能性を拡げることをみなさんされているんだなと思っています。

ひと通り施設を拝見しまして、本題に。
弊社が実施しているリモートでのフィジカルトレーニング。
「え~ リモートでできないでしょ⁈」
そうですね、難しい面もありますが、
まっ いい商品ができました!その営業です。
ビラを渡し、サッカーチームの選手たちに配布して頂けるとのこと。
ありがとうございます。
と、そこからですね。
おもしろいことが。
サッカーのコーチから
「○○チームがランジをずっとやらせています。やはりやった方がいいですかね?」
指導者からすると、これをやっておけば大丈夫。
これをやっておけばいい選手が育つ。
そのように思われているようです。
「強豪チームが△△しているので、うちも導入しよう」
果たしてそうなのか。
セラピストの目線でみてみます。

ひとつのエクササイズで、何を得られるか。
「フォームはこうでないと!」
ガチガチに決めてしまい、それを実施しようとしません。
リハビリ室でよく見かける光景です。
「段階的にこれができないと次に進めない」
スクワット動作を正確にできないと、ジョグできない?
それが間違っていることではないですが、解釈次第ではそうでもないかもしれませんね。

今回話題になったのは、ランジ動作。
一歩踏み出し、前脚で体重を支える動作ですね。
「それを実施しているチームはお尻がしっかり大きいんです。」
そうですね。いい取り組みだと思います。

お尻を使う。
殿筋群は股関節の屈曲伸展を繰り返すことで使われます。
使うと発達する。
では、育成年代ではどうでしょう。
様々なバリエーションで身体を使っていきたいところ。
ランジ動作よりも、よりダイナミックに殿筋群を使ってみましょう。
例えばこれ。

バービージャンプですが、見てみるとそれぞれ動作が違います。
うつ伏せからの起き上がり方。
起き上がった時の下肢の使い方。
ジャンプの高さ。
空中姿勢。
着地時の姿勢。
うつ伏せになるまでの動作。

重心の上下動はランジ動作よりも大きく、
いろんな要素を含む動作で、
お尻の筋肉はよりダイナミックに使えるものです。

フォームはさておき、育成年代で代表的はオスグッド。
膝伸展機構の破綻ですが、ジャンプからの着地を繰り返すと負担がかかると予測されるので、どのようなフォームがいいか要検討ですね。
そういう意味では修正しなければならないことがあると思います。

でも一つのエクササイズで、その方の動作の傾向がつかめます。
どの相が得意な選手か。
では、その得意な相を競技の中でどのように使っているか。
衝撃を吸収するのか得意な選手は、DFで、動作の切り替えしで頑張れる選手かもしれません。
ジャンプの相を高く跳べる選手は、爆発的に動くことのできるFWの選手かもしれませんね。
勝手にサッカーの想定になっていましたが笑笑

ぜんぜんまとまりのない話になりましたが、
何をしなければダメということではなく、
いろんな視点でそのエクササイズをみてみると面白いかもしれないですね。


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