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脱臼

「整骨院にいって腰がズレていると言われた」

そんな話を選手からよく聞きます。
腰がズレる…

「ズレている」
その感覚はわからないでもないですが、医学的にズレるというのは、
骨折などで骨片が転移することをdisplacement。
脱臼は、dislocation。亜脱臼は、subluxation。

たぶん上述の「ズレている」は、
アライメント(骨配列)に左右差があるなどの、malalignment。
なのでしょう。
日本語では、同じ「ズレている」と表現しているものが、
実は違うものを指していることがあります。
同一の用語を用いないと通じないこともよくあるのでm(__)m

今回は、完全にdislocationな話。
脱臼です。

ビーチサッカーのサポートを長年行ってきました。
大会のサポートや、チームサポート。
全国大会の決勝をベンチからハラハラしながら見ていたことを、
つい先日のように覚えています。

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ビーチサッカーはその名の通り、
砂場でサッカーをする競技。
GKを入れて5名が、コート狭しと駆け回ります。
とはいえ、サーフェスは砂。
そんなにステップワークをできるはずもなく、
サッカーに比べるとボールが止まるシーンが多いです。
ボールを自分の操作しやすい位置にコントロールすることよりも、
自分自身が、ボールに対して位置を変え、プレーすることがよく見られます。
これって、フィジカル的に解釈するとすごい違いなんですけど。

当然、止まったりすることは、うまくいかないことが多いです。
ですので、ぶつかったりといった接触も激しくなります。
GKは、唯一手を使える存在。
サッカーのように、守護神といった一面と、攻撃の主要なピースとして考えられそうです。投げてパスをし、ダイレクトでシュートなんてことが多々あります。
そういう理由で、素手でプレーするGKも多いように感じます。
選手自身の好みで、グラブをはめてもそうでなくてもいいようです。

今回の脱臼は、グラブありのGK。

試合中の接触で、「指がおかしくなった」とベンチへ。
グラブを外すと、指はこんな感じ。
こりゃいかんと病院にてレントゲン。
するとこんな感じ。
冒頭でいった、dislocationなのです!

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ビーチサッカーは手足のケガが多いように感じます。
足は特に。
サッカーと違い、裸足でボールを蹴りあうので、
怪我が多くなるのは当然か。

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毎日練習しているビーチサッカー選手ならまだいいですが、
たまたまイベントでビーチサッカー大会にでてみよう。
そんな感じのサッカー経験者がいつものように蹴ろうとして、
足を痛めることが多々あります。

ビーチで走る、ボールを蹴る

すごくいいトレーニングです。普段のサッカーの練習では入れることのできない刺激を身体に入れることができます。
普段と違うことを考えて、楽しんでくださいね。

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