穴子人生 -1-
穴子は、年中釣りをしたい人間にとって、とても頼りになる魚です。かなり寒い冬でも、なんとか釣れてくれるからです。
零下になろうかという冬の、
真っ暗の堤防に独り座っていると、いくら釣りが好きでも心細いものです。
なかなかアタリもありません。
そこで穴子が掛かると、
まるで誰も買ってくれないマッチ売りの少女(実際にはオッサンw)が、優しい女性に声をかけられたような錯覚に陥るんです。
実は私は犬とかは昔飼ってましたし、可愛いとは思うのですが、
正直、穴子のほうが可愛いんです。
みんな顔がちがって、
「あ、この穴子かわいいなぁ ほんとにいい顔してる」
と見つめてます。
夜の堤防で。
一人で。笑
一番上の写真のように透明な刺身で食べるには、生きたまま持ち帰るか、結構素早い処理が必要です。穴子やウナギの血は弱毒であり、綺麗に血を取り除くことも必須です。
まあ、なんだかんだ、白焼きに山葵」が一番美味しいかな、、とは思いますが。
ウナギもそうですが、穴子も大きさではっきりと味が変わります。
関西で大きな穴子を「伝助」というのですが、脂のノリと旨さは体験の価値ありです。白焼きは悶絶級です。
「釣り」に戻しますと、
穴子は堤防などでの夜釣り。それは長らく変わっていません。
この本に、穴子のぶっ込み釣り、という頁があります。
戦前の釣り人も、今とほぼ変わらない仕掛けと釣り方をしていたことが分かります。
寂しい夜に、同じ感じで穴子を待っていたんでしょうね笑
昔は防寒具はイマイチなので、私みたいに冬はやってなかったでしょうけど。。
最初は何とも思わなかったのですが、
いつも釣っているうちに、穴子の被写体としての魅力に引き込まれていきます。
穴子を捌いたり、写真を撮ったりのお話は-2-に続きます❤️
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