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臨界点はすぐそこに

2019年シーズンのF1は21戦「も」ある。

思ったような調子が出ないドライバーやチームも開幕戦、第二戦あたりなら

「まだ残りレースはたくさんある」

とか

「まだシーズンは始まったばかり」

とか言えましたけど、先日のモナコGPは第6戦。
もうそろそろそんなことも言ってられません。

次のカナダGPではシーズンの1/3ですよ

早いなぁぁ…


今シーズン出だしの話題はなんと言っても

①前評判倒れだったフェラーリ
②ホンダを積んだレッドブルA・Bチームの活躍

コレでしょうか。


フェラーリの遅いのは
今年のマシンはタイヤを正常に作動させることが難しいためと
具体的に言われ始めましたね。

そう言ってるのはおおよそセバスチャン・ベッテルだと思いますが。

モナコGPの後にベッテルが語ってるのが冒頭のツイートです。


「クルマを満足できるウインドウに入れるのがとても難しい」
「まず何より全体的なパフォーマンスが不足していると思う」
「ただ、全体的なダウンフォースが不足しているし、」

タイトルこそ「フェラーリは見た目ほど悪くはない」ですが、
マシンを速く走らせることができない理由を挙げています。

挙げてる理由も、
なんというか… 概要なんですよね。

ベッテルが何度も言ってますが、
原因を特定できないってのはキビしい。


シーズン序盤は、周囲からの手厳しい評価の中にも激励が感じられたものですが、
第5戦のスペインGPで引導を渡されてしまい、
このモナコGPではフェラーリに期待する声がまったく聞こえませんでした。


いつ解決策を見つけられるのか?

現在ランキング首位のルイス・ハミルトンとは55ポイント差。
次のカナダGPからベッテル優勝、ハミルトン2位でずっと推移したとしても
逆転は第14戦のイタリアGP終了時点です。
※ファステストラップポイントをすべてベッテルが獲得したとすると
逆転は第13戦のベルギーGP終了時点となります。

なーんだ、まだ残り7戦もあるじゃないか、と思ってしまいそうですが、
思ってるほど余裕はありません。

仮にカナダGPでハミルトンが優勝、ベッテルが2位だったとすると
2人の差は62ポイント。
そこから先ほどと同じようにベッテル優勝、ハミルトン2位で推移したとしても
第16戦ロシアGP終了時点が逆転ポイントとなります。
※ファステストラップポイントを入れても第15戦シンガポールGPです。

このようにメルセデスに勝てるレースが1戦延びていくごとに、
絶望は倍以上のスピードでやってくるのです。

冒頭の「既にシーズンは1/3」は、
『チャンピオンを獲るためのシーズンは2/3が終わった』
と言えるのです。


どんなに遅くとも、夏休み前には速さを取り戻して
今シーズン初勝利を見せてもらいたいものです。

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