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育つぶ~『雲のわたがし』

先日の弾丸函館旅行のときの話。

午後に成田を離陸した函館空港行きのバニラ・エア。
飛び立ってすぐに機体は暗闇に包まれた。

せっかくの旅行だけど、
秋晴れの旅行というわけにはいかなそうだった。
雨は降らなそうだけど雲多め。
北の方角になればなるほど天気は良くなさそう。

さらに北は日没が早い。

少々離陸が遅くなった飛行機が暗闇を飛ぶのもうなずけます。

乗ってた便はそれほど高い高度でもなく、
ちょうど雲の上を滑るように飛んでいたので、
機体が雲の中を突き抜けるときは、雲の白さは分かります。


窓にへばりついて、外をじっと見つめる息子くん。
雲の中に何を探しているのかな?


時たま飛行機を見つけたパパは

あっ、あそこ飛んでるよ。
あっ、こっちもだ。

息子くんにも見えるように指で方向を指し示すと

「見えたっ」
「息子くんも見つけたよ」

結構あっという間に過ぎ去っていったんだけどな。
親ににて視力はかなり良さそうなんだけど。

そんなことをしながらフライトを楽しんでると
ふと息子くんがつぶやきました。


「今日は雲のわたがしがたくさんあってうれしいね!」


おおっ、そうだね。
おかし好きな息子くんらしい表現でかわいい。


「黒い雲はチョコ味〜」


こっちの方が息子くんらしさが出てるな。


マンガでも子どもは空に浮かぶ雲をお菓子に見立てることは多いですよね。
その例に漏れず、息子くんもお菓子を想像したんだけど、
黒い雲までお菓子にしたのは一本取られたな。

ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。