【松本生活】信州のお盆〜かんば?天ぷらまんじゅう?〜
引越して初めて、とあるスーパーに行った時のこと。
レジの脇に、木の皮みたいなものが売られていました。
商品名には『かんば』と書かれていて、お盆のポップとして付けられていました。
私はそれを見て思いました。
『かんば』って何だろう…??
母に聞いてみても、同じく「何だろう?」と全く分かりません。
「何に使うんだろう?」「木の皮みたいだけど、燃やすのかな?」「中国産って書いてあるし、もしかしてシナチクみたいにふやかして食べるのかな?」色々と考えてみても、さっぱり分かりません。
そんな感じに、レジ脇を通る度に「あれは一体何で、何に使うものなんだろう?」と考えつつ、ついにお盆を迎えました。
何度考えても全く分からないので、潔くインターネットで信州のお盆について調べる事にしました(最初から調べたら早かったんですが)
インターネットで調べたところ、どうやら『かんば』とは白樺とかの樺と言う木の皮だそうです。
白樺って確かに白い樺だけど、白くない樺があるとは知らなかったので、樺は普通の茶色なんだな、と変に納得してしまいました。
そして、その『かんば』はどうやら、お盆の際にご先祖様への目印として焚くものだと言う事でした。
お迎え時はお墓で焚いて、お見送り時は家の前で焚くのだとか。きゅうりの馬とナスの牛の精霊馬みたいなものなのでしょう。
信州と言えど、全ての地域ではなく、やる習慣がある地域とない地域があるのだとか。
やっぱり地域によって色々な習慣があるんだなと興味深く感じました。
そして、信州のお盆について調べていて、『お盆に天ぷらを食べる』習慣がある事を知りました。
スーパーに『どうしてお盆に天ぷらを食べるの?』と言う事について解説したポップが貼ってありましたが、寧ろ「お盆に天ぷら食べるの??」と私にはそこが驚きでした。
天ぷらは縁起物だそうで、それでお盆に食べるんだそうです。
どうりで、普段はあまり売っていないのに、お盆の時には天ぷらの盛り合わせが沢山売られていました。
同時に売られていたのが『天ぷらまんじゅう』。
こちらも、お盆の時期に食べるものだそうで、スーパーの天ぷらコーナーに売られていました。
天ぷらまんじゅう用まんじゅうも売っていて、なるほどなあとインターネットの情報の通りで感心してしまいました。
そして、折角なので天ぷらまんじゅうを買ってみました。
不思議なもので、食べたことはないけど、何となく味が想像出来る天ぷらまんじゅう。
食べてみたところ、実際思った通りでした。
あんこがたっぷりの薄皮のお饅頭を天ぷらにした、と言うもの。そのままの味です。
小さめなので、ちょっとした甘みを取るのに良いなと感じがしました。
人生初のものを食べながら、「ああ、違う土地に引越してきたんだなあ」としみじみ感じました。
そんな、信州のお盆を勉強した、初めて松本で迎えたお盆でした。
色々な発見があって本当に楽しい毎日です。