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ゲームで考える野球采配論⑥ー守備指標の考察ー

2019シーズンタイトル一覧

2019ベストナイン
オリジナル選手が六人入る

 上の表がベストナインの選出者。ロッテからは一人も入らず。セカンドの中村奨吾くらいしか勝負にならないのは事実だが、相手がDJ・ルメイヒューなので仕方がない。
ルメイヒュー
143試合.373(582-217)8本55②102打点23盗.940
 バケモンである。オリジナル選手の能力値はどうしても高くなってしまうが良く打ったものだ。

ゴールデングラブ選出者
中村川崎の二遊間が見事受賞

 川崎中村のロッテ二遊間が見事受賞。その他も駿太や聖澤、伊藤光など元々守備能力が高い選手が受賞し予想される範囲。
 他はカブレラ、アレナド、セスペデスだがこの辺はオリジナル選手なので能力値が高め。プロスピのCPUがこうはじき出すのもよくわかる。
 さて、そんな中で守備指標について少し考えようと思う。

三塁手守備事情

まずはゴールデングラブから

 オリックスのノーラン・アレナドがゴールデングラブを獲った三塁。他の選手も加えた守備事情はこちら。

規定に到達した選手のみ

 楽天は三塁手に二人起用したようだが、6球団それぞれレギュラーが安定していた三塁手事情のよう。(レンドンをセカンドでゲレーロを一塁でも起用していたらしい)
 守備率だけでいけばレンドンだが、試合数も考慮すれば当然アレナドになるだろう。そんなアレナドの能力を貼って行く。

本当はもう少し能力を上げた方がよかったかな?

 守備範囲が広く肩が強い三塁手。理想を体現しているのがアレナドだ。
 現実世界、STLの不動のサードとして安定しているアレナドは打撃だけでなく守備も世界トップレベルの能力を誇る。
 だがしかし、このままでは順当にゴールデングラブを獲った事を報告するだけの記事になってしまう。

飛び込むオリックス・アレナド

アレナド以外の規定達成三塁手とRF

範囲70、肩80で安定

 レンドンの能力を見ても順当にアレナドじゃん、て話になる。ただ、菊池涼介の補殺記録が取り上げられていたように、守備範囲とは補殺数なのでは?と私は思った。データ上補殺リーグトップは我らの草野だ。

この守備能力でも補殺一位や

 操作している人間というよりも、飛び込む動作で捕球することも多くそれなりの補殺を記録できていたのではないかという自信はあった。しかしご覧いただければ一目瞭然、守備能力は天と地の差。
 「85と40ってUZRにしたらやべーやん」という感想を持つけれども、しかし補殺はリーグトップなのだ(しつこい)。

 さて、簡易RFを含めたデータはこちら。刺殺145が効いてアレナドがトップ。なぜ簡易なのかというとイニングがわからないから。出場試合数で計算をしている。
 KONAMIはレンジファクターでゴールデングラブを決めている?
 CPUが選定するゴールデングラブは簡易レンジファクターなのかもしれない。

守備職人付きではあるが基本能力の差か
衰えることのない松田
守備能力は適正に依存するらしい
規定野手最下位なのは納得か。

 まあ何が言いたいかというと、草野はこの能力でも貴重な三塁手だということだ。打撃は勿論のこと、守備力でもチームに十分貢献している。肩は68とそこまで強くはないが、一塁への送球は思ったよりも安定しているし、操作性も悪くはない。
 レンジファクターで見ても能力で見ても覆しようのない、ゴールデングラブだったわけだが、それでもUZRをはじき出せば勝負になるのではないかと、そういう計算能力が私にあればと、思った次第なのだ。
 UZRは一年の結果である。既に能力がわかっているゲーム内でUZRを考えることに意味はないが、守備能力以上の結果は2019シーズン得られたのではないかと思う。

三塁以外の簡易RF

 KONAMIがRFを使っているかどうかという点をちょっとだけ。

捕手守備指標

楽天さんは併用が流行りなん?

嶋「6.914」下妻「7.035」吉田「7.858」炭谷「6.743」
伊藤「7.775」小湊「8.298」栗原「9.055」

捕手の簡易版レンジファクター

 お気づきの通り、三振を直に捕球する捕手のレンジファクターは高くなるわけで守備指標としては使えない。レンジファクターだけでみれば栗原がゴールデングラブだが、伊藤光が獲得したようにCPUは当然RFだけで判断していない。
 盗塁阻止能力で見ると、伊藤光は38回とリーグで一番盗塁を刺している。阻止率で見ると.349。嶋.373炭谷.375栗原.341と僅差で犇めいているが、試合出場数などとのバランスを見たか。ちょっとブラックボックスだ。

一塁手守備指標

ゴールデングラブはカブレラ

浅村「9.00」中村「7.960」カブレラ「8.265」大嶋「6.589」

 出場試合を見てもカブレラくらいしかいないか。日本では打撃が良い選手の守備能力が評価されない謎の現象も起こるが、これは大差かもしれない。失策5回はあれど悪くはないか。票は中村晃にも入っていそう。

二塁手守備指標

ゴールデングラブは中村

中村「5.691」レンドン「3.875」ルメイヒュー「4.023」
アルビーズ「3.991」藤田「4.111」バエズ「4.119」

二塁手RF

 補殺数、RF共にダントツの中村奨吾がゴールデングラブ。文句なし

遊撃手守備指標

ゴールデングラブは川崎

川崎「5.093」アルシア「4.153」安達「4.358」西川「4.186」

ショートRF

 もっとも守備機会が多く、補殺数が一位、失策数も8と最小限に抑えた川崎の獲得。ロッテ投手陣が二遊間に対して打たせる投球をしていた事が影響しているのかもしれないが(そんな意図は試合中無かったが)、堅固な守備力が証明された。肩の強さなどではアルシアや安達には劣るものの川崎の守備は安定していたようだ。

外野手守備指標

刺殺順

 外野手だが、ゴールデングラブは刺殺上位三名。外野手の場合刺殺が守備範囲に繋がる様な気もするので、妥当な判断か。
 足で魅せたヘレーラや糸井も候補にはなるが、概ねおかしなところはなかっただろう。

こちらは守備率順

 張志豪の守備には大変助けられたが刺殺115ではゴールデングラブは難しいか。走力を活かした守備範囲と強い送球からなる抑止力は、レフト守備では大変助かったところだった。右打者の引っ張った打球を幾度も好捕していたと記憶している。ロッテはゴロを打たせる投球を念頭にしていたのは事実なので、この結果は仕方のない事かもしれないが、UZRは計算できれば決して悪いものではなかったのではないか?と思ってしまう。

 ただ計算できないので考えるだけ無意味。現実世界と違って根拠を考えられるだけCPUの選考は悪くないような気もする。

最後に

 以上プロスピのシーズンを振り返り6つ記事を書いた。
 ゲームとはいえこれだけ考えられることがある。現実世界では今ポストシーズンが熱いが、残念なことにゲームの中では日本シリーズにいけなかった。書けるとしたら貧打だったり調子が悪い時の突破方法とかになるのかもしれないが、それはゲームでは考えられないこと。
 短期決戦は勝てば官軍負ければ賊軍であり、シーズンの何倍もメンタルやその日の調子が優先される。とにかく抑えて打つことだろう。
 投手の継投のタイミングなどはシーズンよりもアグレッシブになる事は基本だけれども、それだけで一本記事を書けるほどゲーム内では考えれなかった。

 しかし、プロ野球スピリッツというゲームはここまで思考を巡らせられるゲームだということがお分かりいただけたのではないだろうか。
 プロ野球スピリッツは育成ゲームであり、RPGの要素が強いのだ。選手個人個人の育成方針からチーム運営まで発展させて考えることが出来る。リーグバランスを考えて12球団考えることも可能。
 これからロッテの2019シーズンはオフへ入る。まずはドラフトだし、移籍市場も戦いだ。2020が面白くなるようにじっくりと考えていきたい。

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2014からの青春
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