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ドラマでコミュニケーション力を鍛える方法

以前に、会話のキャッチボールの基本として、言葉の裏にある目的を読むことが大事と書きました。
今回は、そのスキルを鍛える方法について考えてみようと思います。


役者になって、そのセリフの理由を読んでみる

ドラマには、さまざまな登場人物が出てきます。
時には、自分の理解のできない嫌な人であったり、いいシーンなのになんでそんなこと言うかな?といった役の方も出てくるでしょう。

しかし、そこに出てくるセリフは、全て人が作ったものですから、基本的には、何らかの理由で出てきます。

もし、あなたがプロの役者で、その理解できないと思う役を演じなくてはいけなくなったと仮定します。
私は、役者ではないので、詳しいことはわかりませんが、そのセリフを言うためには、その役の人物がどういう気持ちでそういうセリフを言ったのか?を、考えると思います。
そのセリフを言う時の状況、どういう経緯があって、どういう心理状態で、どういう目的・理由があって言ったのか?
つまり、それは、言葉の裏にある目的を読む力を鍛えることになると思います。
それを繰り返して練習することは、とても良いトレーニングになると思います。

ドラマが適していると思う理由

ドラマを観ながら練習するのであれば、失敗してもダメージは少ないですし、さまざまな登場人物が出てきますから、さまざまなパターンで練習することができます。
録画機能などを使えば、繰り返しみる事もできますし、時間も気にせず、自分のペースで練習できます。
特に、日常を描いたヒューマンドラマなどは、日常に近い設定であることが多いので、日常会話に役に立ち易いと思います。

練習時のポイント

方法に特に制限はないですが、以下のポイントを意識すると、より鍛えられると思います。

1、自分と異なるタイプを選ぶ
役を選ぶ際には、自分が、共感し、感情移入しやすい役よりも、理解に苦しむような自分と異なるタイプの役について考えてみるのがおすすめです。
自分が、共感し、感情移入しやすい役だと、練習になりにくいからです。
自分と異なるタイプの役を考えてみることで、感性が磨かれると思います。慣れれば、いろんなタイプの役を試してみるといいと思います。

2、内容を否定しない
練習の際は、私ならこんなセリフ言わないなど、否定はダメです。
言葉の裏にある目的を読む練習ですから、内容がいいとか、悪いとかは、考えずに、役の立場になることが大事です。その人が、どう言う状況で、どういう経緯があって、どう言う心理状態で、そのセリフを言ったのか?
同じ状況なら、自分でもそう言うかもしれないと、思えるくらいまで考えてみることが大事だと思います。

3、完全に理解できなくていい
セリフの意図を読めてないのに、わかった気になるのも問題ですが、所詮他人なので、100%読み取るというのは、無理だと思った方がいいと思います。
実際の相手と話す際は、質問ができますが、ドラマでは、できません。
考えても考えてもわからないことは、飛ばしていいと思います。
大事なのは、そのセリフが出てくる理由を意識することで、会話の際に、相手の言った言葉を理解しようという気持ち・姿勢を磨くことだと思います。 

まとめ

過去の記事でも、ずっと同じことを言っていますが、会話のキャッチボールの基本は、言葉の裏にある目的を読むことだと思います。
一部の非常識なセリフなどは、除外していいと思いますが、自分と理解できないセリフなどが出てきた場合、その理由も考えずに、すぐに否定する場面をよく見かけます。
言葉の裏にある目的を読むことは、案外難しいことなのかもしれません。
なので、ドラマなど、身近で手軽にできることで練習できばいいと思います。
最近は、ほとんどやらなくなりましたが、私自身この練習をずっと繰り返していた時期がありました。ある時から、その人の言葉から、考えていることが、予測できる確率が上がったように思います。

おまけ

会話のキャッチボールの講義などを行うことがあれば、
最近、会話でイラッとした場面を挙げてもらうかもしれません。

そして、そのイラっとさせた相手の人の役を演じてもらうかもしれません。
その人が、どう言う状況で、どういう経緯があって、どう言う心理状態で、そのセリフを言ったのか? をしっかり考えてもらった上で・・・。

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