期待はあらゆる苦悩のもと
2023年2月17日(金)朝の6:00になりました。
何ごとも期待せぬこと。それが肝心。
どうも、高倉大希です。
期待するということは、他者に変化を求めるということです。
それは「成長」という意味の変化かもしれませんし、「俺にとって都合のよい人になれ」という意味の変化かもしれません。
いずれにせよ、他者に期待する人は「変化したあとの相手」を見据えています。
だからこそ、期待した瞬間から減点方式による採点がはじまります。
期待したとおりの道筋を辿らない。期待したとおりの変化が見られない。
こうして期待する人は、相手に「ダメな人」というスタンプを押していきます。
教育心理学の分野に「ピグマリオン効果」と呼ばれる心理効果があります。
他者からの期待を受けることで、学習成績が向上したり、仕事での成果が上がったりする現象のことです。
「あの人が期待してくれている」が、ほどよい外圧となり、結果に表れるということなのでしょう。
逆に、周囲から期待されなかったらパフォーマンスが低下するという実験結果も出ています。
こちらは「ピグマリオン効果」に対して「ゴーレム効果」と呼ばれています。
「期待」は、あくまでもひとつの手段です。
ピグマリオン効果を生むために「期待」を言葉で伝えるのであって、コントロールできない他者を本当の意味で期待してはなりません。
勝手に期待して、勝手に裏切られた気になって。
相手からすれば、たまったもんじゃありません。
他者からの期待をどう活かすのかも、他者への期待をどう扱うのかも、すべては自分が決めることです。
コントロールできないものをコントロールしようとする。
そんな「期待」はあらゆる苦悩のもとになってしまいます。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。