自分にしかできないことには、体調というリスクと寿命という期限がある
2023年2月6日(月)朝の6:00になりました。
パラダイムシフトとは、「世代交代」である。
どうも、高倉大希です。
自分にしかできないことには、体調というリスクと寿命という期限があります。
どんなにすばらしい能力をもっていたとしても、死んだらそこでおしまいです。
そう考えると、他者の「できること」を増やせる人って、実はとんでもなくすごいのかもしれません。
「できる」までの要素を分解して、再現可能なプロセスを構築し、苦労の跡がどこにも見当たらない形で他者に提供します。
「個の時代」だなんて言われることも相まって、ずっと「自分にしかできないこと」にこそ価値があると思ってきました。
上記のような考えをもつようになったのは、組織の中に身を置くようになってからです。
コトをもっとも前に進めるのは、きっとヒトの成長です。
そして、そんなヒトの成長を促すものは、コトに紐づく再現性です。
表舞台で輝く実力者が、唐突に引退を発表するという事例がよくあります。
ファンの中には多くの疑問が残るわけですが、継承という観点から見れば、それももはや必然なのかもしれません。
表舞台で輝く「自分にしかできないこと」には、体調というリスクと寿命という期限がつきものです。
舞台に立てなくなるその前に、次の世代へと伝えなければ、長い時間をかけて蓄積してきた知見は、自分という個人と共に失われてしまいます。
能を芸術の域にまで高めたとされる世阿弥は「命には終わりあり、能には果てあるべからず」という言葉をのこしています。
自分の命よりも長くつづくものごとなんて、この世の中にはごまんとあります。
逆に言えば、ひとつの命でできることなんて、たかだか知れています。
だからこそ、うかうかなんてしていられません。
いまを生きるわたしたちに残された時間は、驚くほどに短いのです。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。