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柿の種

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#仕事について話そう

馬鹿の山、絶望の谷

2024年6月10日(月)朝の6:00になりました。 歪んで傷だらけの春、麻酔も打たずに歩いた。 どうも、高倉大希です。 馬鹿の山を越えて、絶望の谷へ。 その先にある啓蒙の坂を登って、継続の大地へと辿り着く。 能力の低い人間は、なぜ自分の能力が高いと思い込むのか。 そんな疑問から生まれた理論が、ダニングクルーガー効果です。 何かを習得する上で、人は上記のような変遷を辿ると言われています。 きっと誰にでも、思い当たる節があるはずです。 馬鹿の山に登る前から、諦

やる気があるから進むのではなく、進むからやる気が出る

2024年6月7日(金)朝の6:00になりました。 やる気がなくなったのではなく、やる気をなくすという決断をしただけだ。 どうも、高倉大希です。 チームで活動していると、「やる気」という言葉を耳にすることがよくあります。 あいつはやる気があるとか、あいつはやる気がないとか。 たしかに、全員がやる気まんまんなら理想的なのかもしれません。 しかし、なかなかそうもいかないのが実際のところです。 やる気の「気」は、気分の「気」です。 気分なんて、人によって違って当然で

修理しながら進み続ける

2024年5月20日(月)朝の6:00になりました。 ポンコツ車と同じなんだ。何処かを修理すると別のところが目立ってくる。 どうも、高倉大希です。 走り出したら、止まれない。 企業も、教育も、医療も、国家も。 簡単に、止まることはできません。 この世の多くのシステムが、そうなのだろうなと思います。 だからこそ、修理しながら進み続けるしかありません。 故障しては修理して、修理しては故障します。 故障しないなんてことは、絶対にありえません。 世の中が変わり続け

チームとしてもっとも避けたいのは、認識のズレを長く抱えること

2024年4月16日(火)朝の6:00になりました。 彼らは「私が」などと考えず、「我々が」と考える。 どうも、高倉大希です。 一生懸命取り組んだのに、蓋を開けてみれば全然違うことをやっていた。 一生懸命取り組んだのに、蓋を開けてみれば他の人も同じことをやっていた。 チームとしてもっとも避けたいのは、認識のズレを長く抱えることです。 認識がズレたままだと、せっかくのチームの強みが台無しになってしまいます。 大切なのは、ズレて当然だという前提に立っておくことです。

この世は「やった方がよさそうなこと」だらけ

2024年4月15日(月)朝の6:00になりました。 優先順位を決めるうえで大切なことは、分析ではなく勇気だ。 どうも、高倉大希です。 つい最近まで、勘違いしていたことがありました。 ものごとの、優先順位のつけ方についてです。 ものごとは「やった方がよさそうなこと」と「そうでないこと」に分けられる。 ずっと、そう思っていました。 しかし多くの場合においては、どうやらそうではありません。 実際はすべてが「やった方がよさそうなこと」に見える場合がほとんどなのです。

自分より才能のある後輩をどう扱うか

2024年4月4日(木)朝の6:00になりました。 天才は孤独の中で培われ、人格は世に揉まれて磨かれる。 どうも、高倉大希です。 予定どおりに進めたい。 わたしたちは、自然とこう思うようにできています。 すべてが予定どおりなら、先を見通すことができるからです。 先のことがわかると、安心して過ごせます。 一貫性のある人が、好まれる理由も同じです。 一貫性があれば、その人の次の言動を予測することができるのです。 「遅れているから、今日の授業はスピードを上げていく

一隅を照らす

2024年4月1日(月)朝の6:00になりました。 己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり。 どうも、高倉大希です。 時の流れと共に、簡単になかったことになるのではないか。 仕事をしていると、時々こんな不安に駆られます。 間違いなく目の前では、よい変化が起こっています。 そんな変化に対して、働きかけることもできています。 しかしひとたび離れて見れば、もはや何も起こっていないに等しいのではないか。 どうしても、こう思ってしまうのです。 自分にしかできないことな

どんな「当たり前」に囲まれて過ごすか

2024年3月31日(日)朝の6:00になりました。 いや、その前に、僕は遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう。 どうも、高倉大希です。 わたしたちは、身のまわりの「当たり前」と共に暮らしています。 そんな「当たり前」とのギャップによって、悩んだり苦しんだりします。 海外に行けば「当たり前」が、まるで違うことに気がつきます。 歴史を遡れば「当たり前」が、まるで違うことに気がつきます。 それでもやはり、もっとも影響を与えるのは身のまわりの「当たり前」です。 どん

「トラブルはチャンスだ」はただの精神論だと思っていた

2024年3月27日(水)朝の6:00になりました。 幸福は安定せず、暫定的なり。 どうも、高倉大希です。 トラブルは、チャンスだ。 このような言葉を聞くたびに、うんざりとした気持ちになっていました。 ポジティブ教の信者たちが、都合よく解釈しようとしている。 ずっと、こう思っていたのです。 たしかにそのような人も、一定数は存在します。 考えることを放棄して、耳触わりのよい言葉に簡単に食いついてしまいます。 トラブルは、チャンスだ。 この考え方も、あながち間

人であるがゆえにまっすぐ進めない

2024年3月11日(月)朝の6:00になりました。 かたつむり、そろそろ登れ、富士の山。 どうも、高倉大希です。 左足を前に出したら、今度は右足を前に出す。 歩き方はわかっているはずなのに、なぜだかまっすぐ進めません。 ランニングを習慣にしようと思っても、三日で終わってしまいます。 お風呂に入ることさえも、億劫に感じてしまいます。 やり方がわかっているだけに、もどかしさを感じます。 どうにもこうにも、なかなか思いどおりにはいかないものです。 チームとなれば

前にも言ったでしょ

2024年3月2日(土)朝の6:00になりました。 何回転んだっていいさ。擦りむいた傷をちゃんと見るんだ。 どうも、高倉大希です。 前にも言ったでしょ。 おなじことを何度も聞かないでちょうだい。 こんなことを言いながら怒っている人を、よく見かけます。 気持ちはわからなくもないですが、前提が間違っているような気がします。 なぜなら、1回で伝わることの方がどう考えても稀だからです。 1回で伝わることなんて、ないと思っていた方がよいくらいかもしれません。 1回言え

指を折って数える

2024年3月1日(金)朝の6:00になりました。 毎朝投稿をはじめて、かれこれ14ヶ月が経過しました。 どうも、高倉大希です。 はじめて足し算をするとき、子どもたちは指を折って数えます。 目の前で曲がる指を見ながら、和を求めるというわけです。 それがだんだんと、指を折らなくても計算できるようになります。 十進法の仕組みや、足し算そのものの考え方を理解できるようになるからです。 だからこそ、数字が変わってもおなじ要領で計算できます。 わざわざ指を折らなくても、

熱が冷めたときに残るもの

2024年2月29日(木)朝の6:00になりました。 人々の偏見とは違う意見を、冷静に表現できる人はごくわずかです。 どうも、高倉大希です。 覚悟なんて、あてにならない。 昔からずっと、こう思っています。 たしかに、逆行できないものごとには覚悟が有効なのかもしれません。 バンジージャンプは、飛ぶ覚悟を決めてしまえばあとは落ちるのみです。 一方で、継続性を必要とするものごとには覚悟があまり役立ちません。 どれだけ覚悟を決めたところで、時間が経てば十分に変わりうる

残された時間は驚くほど短い

2024年2月28日(水)朝の6:00になりました。 より失礼でない方を選びます。そして、よりユーモアのある方を選びます。 どうも、高倉大希です。 やった方がよいことなんて、この世にいくらでもあります。 しかし、用いることのできる時間には上限があります。 やった方がよいことのすべてを、実行することなんて絶対にできっこありません。 いまを生きる我々に残された時間は、驚くほどに短いわけです。 だからこそ、選択を迫られます。 自分の人生をかけて実行したいことは何なの