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信用が助けてくれるもの

常にお金がない。
もともといい給料とは言えない立場で働いているくせに浪費家なので、自業自得といえばそれまでだが。
もっと稼げる仕事を探せばいいと思ったときもあったけど、いくつか転職を繰り返して、一生のうちの大半を占める仕事の時間をお金だけの基準で決断するのはリスクもあると知った。
労働時間が長ければ対価はあってもストレスが溜まるし、人間関係が面倒になれば続けることが辛くなる。幸い、退職の際に後者が原因になることは今までなかったが、職場環境や人付き合いの距離感が自分にマッチした今の職場はベストだと思っている。


常にお金はないけれど、積み立てた信用はある。
例えば、以前載せたインナーカラーの青い髪は今だに継続中なのだが、こんなこと平気でしても笑って過ごされるのは(内心ドン引きしてるかもしれないが)仕事はきっちりやるし、大して文句も言わない、トラブルがないという信用があるからだと思っている。後輩の育成は責任持ってやるし、キツいときはキツいと正直に伝えた上で解決策を提案、依頼する。自部署で言えば、部長クラスまで信頼されるようになった。ありがたいと思うと同時に、してやったりの顔。今の職場に大きなストレスはない。

信用はお金を借りることもできる。
世間では「借金=だらしない、悪」みたいな風潮がありそうだけれど、住宅ローン、車輌ローン、ローンと名のつくものはお金を借りているということ。クレジットカードも、仕組みは「立て替え払い」なので、結局お金を借りていることになる。意外と認知されていない感覚のようだけど、そもそも魔法のカードなんてものは存在しない。

若い頃、クレジットカードが限度額を越えて止まったことがある。リボ払いを利用していたので、お金を使っている感覚がなかった。収入が少ない時代だった&管理がずさんだったので、限度額引上げの審査には落ちた。今思えば当然。信用が足りなかったのだ(きちんと完済しました)。
リボ払い(リボルビング払い)は月々定額で支払う方法。カード会社によって金額の仕組みは多少異なるが、使う金額が増えるほど、月の支払いも勝手に増える。永久に定額なわけではない。ちゃんとバランスが取られている。自分でコントロールすることもできるので、うまく使えばとても便利なのだけど、この仕組みをよくわかっていない人が多い。そもそクレジットカードのことなんて学校では大して教えてくれないのよね。
分割払いよりもコントロールが効くリボ。けど、こまめに見て管理しておかないと、いつまで経っても支払いは終わらないのもリボ。
信用は収入だけではなくて、きちんと期日までに返済しているか、常識の範囲内(この基準は各所あると思います)で管理できているか、色々な面で発生する。これが「信用情報」で、結構重要だったりする。

まぁこの辺はちょっと専門的な話になるので、別の機会にでも。

で、信用の話。
信用を得ることは一日にしてならず。時間のかかることだ。
私は積み立てた信用で、なんとかやってこれている。金銭面でも、仕事面でも、プライベートでも。
お金がなければ生きるのはしんどいけれど、お金がないときこそ、お金がなくたって、信用はちょっとの工夫で貯められる。軍資金なしで稼げる財産。

気をつけなきゃいけないのは、お金も信用も、失うのは一瞬だってこと。
今が良ければいい、それだけがすべて、という人生もなかなか豪快で良いけれど、どちらもあるに越したことはないよ。

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