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嫌われてもいい 覚えていてくれるなら

DREAMS COME TRUE「忘れないで」の一節である。
と言っても、このnoteは失恋の話ではない。

何度かnoteに書いているけど、私は後輩育成にやたらと携わっている。
というか、自部署のほぼ大半を請け負っていると言っても過言ではない。新卒まで面倒見てるし。
そろそろさすがに1人では無理になってきて、教える人を増やさなくては…というのは前々から課題になっていた。

しかし、人に教えることを教えるって、難しい。
そして、とても面倒。
それを教えるなんて、もっと面倒。というか説明ができない。
体で覚えるしかないのだ。

作業を教えるだけならマニュアル通りにやってもらえばいいのだけど、トータルで「面倒を見る」ということになると、めちゃくちゃ自分をすり減らす(体験談)
人によって進度は違うし、覚えの善し悪し、業務の向き不向きはある。これを見極めて、適正に導いていく。
時にはサポートし、時には放置し、それでも様子を伺うことはやめない。ストーカーみたいにこっそり見ている。ストーカー体質の人、育成に向いているのかもしれない。嫌だけど。
こんなに真剣に向き合う必要はないのかもしれないけど、相手は人だし、真剣に向き合わなきゃ失礼じゃん、という考え方なので、そこまでやるなと言われてもやっちゃう。同僚も「そんなに頑張らなくていいのに」と言うのだが、そんな器量よくできる人だったら摩耗もしない。損な性格なのだと思う。

おかげで自部署の子は、どこに異動しても大丈夫だと自信を持って言える。
癖が強く他だとトラブル起こしそうだな、という子はいるけど。
本来これが育成なんだと思うんだけど、まぁこんな金にならないことに本腰入れる会社はそうないだろうな、と思って自らボロ雑巾のように摩耗されてゆくのである。
疲れ果てて、嫌われても、それでその人が1人前になって、業務が円滑に進むなら、それが正解なんだ。

そんなことを考えていたら、目からウロコの記事を見てしまった。

「褒めるのも叱るのも、どちらもその人について、しっかり知っていることが一番大切だと思います。知らないで評価をしたら、効果が全然ないです。だから始まりは、その人についての“関心”と“愛”だと思います

NiziUはめちゃくちゃ話題のアイドルだけど、仕事として人を育てるという面で通じるものはある。そのプロデューサーが語ること、コーチングの基礎だよ…!(目を見開いて熱弁)
褒めるのも叱るのも、相手によって必要な温度感とか分量とか、絶対違うんだよ…だから相手を知らなきゃ上手く出来ないんだよ…!(首がもげそうになるくらい頷きながら)

また、MVがコメディタッチであることや、「餅ゴリ」というあだ名で呼ばれていることについてJ.Y. Parkは「僕が一番怖いのは、周りの人たちが僕に近づけないことです」と言い、「僕は、いつもすべての人に、マツコさんみたいに身近に感じられたいです」と主張。そんなJ.Y. Parkの言葉に、マツコも「私は常に自分がバカだと思われたい」と共感していた。

ここも涙が出そうなほど共感した。
私もバカだと思われたいのかもしれない。というかバカだと思われてるくらいが楽。その方がみんな気軽に話しかけてくれるし、正直になってくれる気がする。
でもこれ、絶対自分をすり減らしてると思うんだよ…だからJ.Y.Parkさんもマツコさんも、それを上手くコントロールしているんだなと思う。

私は上司の連携ミスのとばっちりと、試験がダメだったことが重なり摩耗の限界がきて、ぶっ壊れかけたんですよね。

コーチングといえば、これも素晴らしいと思った。

何にしても否定せず、まずは肯定。
肯定の上で、さらに良くなるにはここに気を付けると…のようにマイナスを入れる。

管理職でもないのにこんなこと考える人、そういないんだろうなぁ。

でもこれが私の唯一の自信で、自分の身を削って生きることしか武器がないので、信じて続けていこう。
マニュアルには起こせない、その姿を見てどうにか会得してくれる人がいると信じながら。

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