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突然脳梗塞と診断された話②

10月13日~14日

13日明け方。突然気持ちが悪くなる。
何かあったらと空けておいたビニール袋に、前日の病院食の夕飯を全部吐いてしまう。
それでもまだふらふら。ナースコールで片付けをお願いしつつ、ヘロヘロのまま眠る。
めまいがひどくなっている。

朝起きて食事は出されるが、当然手が付けられない。

頭を起こすと気持ちが悪くなってしまうため、食べることができない。
食欲はあるのに食べられない。つらい。

朝から検査。再びMRIに入る。
その後首のエコー。
MRIには昨日写っていなかった血管が写り、やはり血栓があったようだ。

全てベットに横たわったまま運んでくれるのだが、検査帰りに移動の揺れで酔い、胃液すらも吐いてしまう。

昼ももちろん食べられない。おかゆに変えてくれたのに申し訳ない。
夜になって少し落ち着き、それでも一口ずつくらいが限界。
点滴で水分は補給されているので生きながらえてはいるが、しんどかった。

この日、大部屋からナースステーションに近い個室へと移動させられる。

後で聞くとこの個室は別途費用の部屋ではなく、急変しやすい患者を入れる部屋だそうで。
個室に移ってから2日くらい、何していたか覚えていない。

14日に先生の問診を受けた時には、眼振はだいぶ減っていたようで、めまいもだいぶマシにはなっていた。

しかし、トイレも一人では行けない(転倒の可能性があるため)のでナースコール必須。個室内にトイレはあるが、車椅子なので多機能トイレに運ばれる。
最初のうちは起き上がることもできなかったので、1度だけ、差し込み便器という、寝たまま排泄するというものを使った。
羞恥心はもうどこかに置いてきてしまったので、とにかく生きてるだけでありがたいなとひたすら思っていた。

その後はベッドサイドにポータブルトイレを置かれ、移動が少ないような措置をとられた。それでもナースコールは必須。
一度だけ、夜中にひとりでチャレンジしようとして、看護師さんに軽く怒られた。。

ナースステーション近くというのは重度患者も多いのと、どうしても賑やかなので、なかなか眠れないが、ほぼ丸一日ベットに横たわっているだけなので、小刻みに睡眠はとれていたと思う。

 

10月15日

このころから少しずつ食事が食べられるようになる。
滞っていた連絡も、あちこちにし始めた。
病院にもようやく慣れ始め、自分なりの生活スタイルを確保しようと考え出す。

通販をしても病院には届けてもらえないので、自宅から母が持ってこられそうなものだけを考える。

友人らがアマギフやPayPayを見舞金として投げてくれる。ありがたい。
少しずつ自分の症状がどうなのかを理解できるようになってくる。
手先足先は動かせるが、右半身は思うようにコントロールできない。
膝がカクっとなってしまい、上手く力が入らない。
力を入れることはできるけど、コントロールが効かないというもどかしさ。バランスが取れない。
後で聞いたところ、私が脳梗塞になった延髄という部分は、神経の交わりがとても複雑らしく、〇〇はできるけど〇〇はできない、というのはよくあることらしい。
触覚(触っている・触られている感覚)はある。
手先・指先の動きや、力の入れ方に関しては問題なく、首から上(思考・会話)には全く問題ない、という症状。

自分の症状が明確になったことで、さてどうするか、ということを考えるのが気楽になった。

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