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やさしい世界

最近、推しの仕事が発表されたり、ブログが更新されるたびに、私のマシュマロが賑わっている。ありがたいことに。

私のマシュマロは、推しが見ているのではないか疑惑があって(真偽は不明)古の駅の伝言板と化している。

匿名なので、不満をぶつける人、不安を吐露する人、推しの状況を報告してくれる人、面白がっている人、いろんな意見が飛んできて、面白い。
中には「返信は不要です」という方もいて、そういう方の意見は公開していない。それ以外は基本的にすべて公開している。

SNS誹謗中傷については最近色々と取り沙汰されているけれど、マシュマロというシステムはありがたいことに、誹謗中傷をAIが判定してシャットアウトしてくれる。その度合いは自分で設定ができるので、ある程度の誹謗も受け入れるよ、ということもできる。
私は多少ネガティブなこともOKにしているので(AIは仕事をせずに寝ているらしい)ほぼ飛んできていると思う。

本日、推しの仕事予定が発表されて、ちょっとした賑わいがあった。
原因はこれ(一部有料です)

以前出た作品と同系の出演が決まったことにより、「ご意見」でにぎわったのだ。色々と「ご意見」が出た公演だったし、私もぜひこのように改善してくれたらいいな、という「ご意見」を述べさせて頂いた。

今回は「見に行くのはちょっと…」というご意見がいくつかあって、なるほどと思いながら読んでいた。みんなそんなことは推しのブログには書けないので(笑)匿名で公開してくれるであろう私のマシュマロに「ご意見」を述べてくるのだろう。返信をするたびに来るので、正直笑ってしまった。
私はコントというジャンルそのものに興味があるので、面白ければ面白いと、つまらなければ辛かったと正直に述べようと(例え本人が見ていようがなんだろうが)挑む気持ちと、以前の「ご意見」が反映されているのかどうか気になっているので(たぶんされてないだろうな、とわかっていながら)俯瞰の目線で行く決断をすると思う。

しばらくして、推しの現場を蹴ることに対して、罪悪感を感じてしまっているという人からマシュマロが飛んできた。立場的に不参加を決断せざるを得ない状況で、ファン失格なのではないかと気に病んでいると。
今、仕事の予定が随時発表されるのは嬉しいと同時に、不安になる人もいるのはよくわかる。
県をまたぐ移動はまだ不安だったり、仕事の関係上不可だったりする人がいるから、地方に住んでいて推し事遠征をしている人は、もどかしい思いをするばかりなのだ。

私は私の意見として、そんなことないよ、という気持ちを述べた。
全ての現場に行くことが正しいなんて詭弁だと。
そもそも正しいファンなんてものは存在しない。間違いはあっても、正しさなんてない。
全て公開して返信を投げたのだが、それに反響が。

「失格じゃないですよ!」
「推しはどーしても現場に来い!というタイプには見えないし、来ないから失格なんて思わないと思う」
「6/12のブログもう一回読もう?」

誰宛てと書いていなくてもわかる。
…なんだこのやさしい世界は。
主導者はヘルプを出していないのに、匿名の人たちが救いの手を差し伸べてくれている。
ただ推しが一緒というだけで。
私を媒介としてコミュニティができあがってしまった。

このシステム、同担OKの人たちが多くいてこそ成り立つので、自分の推しがピースフルな思考のおたくに囲まれているのかと思ったら、マジで金井成大推してよかったな…お前ら最高だな…という気持ちにしかならなかった。
もちろん知らないところでこの様子をスンッ、とした気持ちで眺めている人もいるかもしれないし、同担拒否の人はそもそもブロックしているかもしれない。首は突っ込みたくないけど一連の様子は見ておきたいという閲覧のみマンもいるだろう。
でも、私が見えないものは見えないので、そんなことはどうでもいいのだ。

マシュマロが世界を救う。
この目で1人のオタクの気持ちが和らいだ瞬間を見た気がして、いつもサンドバックになった気持ちでマシュマロを受けとっていたけれど、たまにはいいもんだなぁと思った夜。

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