【英検】準1級一次試験受験結果と試験構造分析

英検の合格発表を見てきました。落ちているとカッコ悪いのですが、合格していました(笑)。

1.私のスコアと試験分析

CSEスコアは、約84%を合格していました。英検バンドは+4でした。


某予備校が出していた解答速報に照らした素点では

R:約80%(32/41)
L:約70%(21/29)
W:自己採点不能………

だったのですが、英検の正答に従うと下のようになりました。

R:約85%(35/41)
L:約79%(23/29)
W:約75%(12/16)

画像1

リーディングとリスニングで合格者平均を上回り、ライティングは合格者平均を下回っています。

実感として、ライティングの採点が甘いというのは本当です。自分も簡単な語彙のみで構成し、7割超えればいいという感覚で解答を作成しました。英作文の構成についても、どんな感じだったのか補足記事を出したいと思います。

上記の記事でも、

そもそも英検準1級レベルの自由英作文は、構成として「主張→理由→結論」が出せれば合格点がもらえるようです。あとはつづりの間違いがある場合や、冠詞が適切に使われていない場合は減点していくものと考えるのがよいでしょう。
英作文は配点が高い分野ですが、最低限の対策で賢く切り抜けたいですね。

と主張していたように、そんなに力を入れなくても、本番でミスを起こし続けなければ、合格点を十分確保できることが証明できました。

2.素点とCSEスコアの分析

正直、アレ?と思いました。なんでCSEスコアが約84%もあるんだ?

不思議に思って確認してみると、それぞれの技能のCSEスコアは下記のようになっていました。(念のため、詳細な点数の公表は控えさせていただきますが、ご了承ください)

R:約87%(素点85%、2%の乖離)
L:約85%(素点79%、6%の乖離)
W:約79%(素点75%、4%の乖離)

これを見ると分かるように、英検1次試験に通過したい場合、L>W>Rの順に技能が重要になるようです。CSEスコアへの換算時に、LとWのスコアが跳ね上がっていることからも明らかです。

平均的な合格者の得点分布から推察するに、彼らの戦略としては

①自力で凡ミスを減らせるライティング(W)に最も力を入れる
②リスニング(L)は7割付近を目標に勉強する
(素点で7割を下回っていても、CSEスコア換算時に7割を超える
③リーディング(R)は7割付近を目標に勉強する(難度の高い語彙セクションは15/25、比較的容易な長文では13/16程度)

このようになったものと思われます。つまり、試験の一番の要はリスニングですが、対策の容易さを考えるのであれば、ライティングに力を入れるほうが最も期待リターンを高くできます。

よって、重要なのはL>W>Rですが、
リターンを考えて力を入れるべき順番としてはW>L>Rが最適解と解釈できそうです。

一方で、違う側面からみると、「LとWは素点で7割に満たなくても、CSE換算で得点率が跳ね上がるから、最も力を入れるべきなのはRである」という考え方もできそうです。

3.まとめ

進学塾講師をしていた「受験屋」からの視点では、英検準1級にイチかバチかでの合格を目指すなら、W>L>Rの順で力を入れることが最も効率がよいと分かりました。
反対に、確実に合格を狙うのであれば、単語を重点的に固めてリスニングはほどほど、ライティングは少々…という戦法もとれそうです。

どのような戦略をとるかは、自分の性質と目的に合ったものをお選びください。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

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