「歴史を作った人物などいない」
図書館で偶然見つけた『Think clearly』(ロルフ・ドベリ)が面白くて、2日くらいで一気に読みました。大事なことがたくさん書いてあったけど、その中でも私がはじめて聞いたように感じたのが、題名の、
「歴史を作った人物などいない」
でした。
ルターが宗教改革をしていなくても、他の誰かがしていただろう。エジソンが電球を発明しなくても、別の誰かがしていただろう。スティーブ・ジョブズがいなくても、他の誰かが似たようなものを作っていただろう。時代の流れがそうだったから……という。
だから、唯一無二の偉人など存在しない。
彼らは偶然そこにいただけだ、と。
だから、
偉人をむやみに崇拝しないほうがいいと。
私はこの本のこの部分を読んで、今の世の中がいかに『偉人の言葉』で溢れかえっているかを思いました。自分でもよく引用しているし、SNSは、偉そうな誰かの名言で溢れていますよね。
ビジネスで成功した人の名言とか、もう、座右の銘のように崇めている人、たくさんいますよね。
まるで、大きな力を持った『神』のような存在を、みんなが信者のように崇拝しているみたい。
でも、『偉人』なんて存在しないとしたら?
それは全て『時代の流れ』で起きたことに過ぎなくて、個々の功績なんかではないとしたら?
なんか、
世の中を見る目が大きく変わりませんか?
まとめるのが下手で上手く説明する自信がないので、できれば実際に本を読んでほしいです。
私は最近まで知らなかったのですが、2019年に発行されて、「第18刷」と書いてあります。
18刷ってかなりなものですよね。
それだけ売れてたってことは、この本には大事なことがたくさん書いてあるってことだと思います。
世の中には「私には人生を変える力がある」みたいな名言も多いですが、それについてもこの本では逆のことが書いてあります。
「個人で変えられることなんて、ほとんどない」
と。
だから、
世界を変えようなんて思わず、
自分自身の人生に集中するべきだと。
それだけで十分大変なのだからと。
自分を重要人物だと思わないようにしようと。
謙虚になろうと。
どうですか。
世の中を見ると、偉人だらけ、偉人崇拝者だらけ、偉人になりたい人だらけ……みんな、自分には大きな力があって、何か「デカい」ことができると夢に見ている……そんな感じしませんか。
特にSNS。
私も今まで、偉い人が世の中を動かしていると思い込んでいたので、ちょっと混乱しています。
でも、よく考えたら、というか、考えなくても今までの人生で見聞きしてきたことを思い出せば、
なんとなく納得できるところはあるんですよね。
成功した人がいたとします。
男性です。
世の中は女性差別がはびこっています。
女性は教育を受けられません
そうなると、その男性が成功できたのは、
「たまたま男性に生まれたから」
「教育を受けられたから」
「そういう時代の流れだったから」
であって、もし女性に生まれていたら、とても成功なんかできなかったでしょう。
アフガニスタンなんか今でもそうですよね。
歴史上の偉人は男性だらけですが、
それは、女性が社会に出られない時代が長かったからであって、能力の問題ではない。
偉人は、時代の流れに偶然作られる。
ということなのかな。
なんかうまい例えが見つかりません。
もう少しゆっくり考えたいかも。
本に詳しい人はとっくの昔に知っていたのかもしれませんが、この本は他の本とは全然違うものだと感じます。ぜひ手にとって見てください。
図書館に返しにいかないと。
欲しいけど今本代を捻出する余裕がないな……。
図書館、ありがたいですね。
この本は図書館の本棚で偶然見つけました。
こういう偶然の「運命の出会い」をなくさないためにも、本屋や図書館の本棚はいつまでもなくならないでほしいですね。
ネットで検索しても、
絶対見つからなかったと思うので。
よくわからん文章ですまぬ。
読んでくれてありがとう。
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