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「アクセサリーが好きです」と言いにくいのはなぜか

 これ、私だけでしょうか?
「好きなもの」を聞かれたら、
「アクセサリーです!」
 とは、答えられないです。

 好きであることは間違いありません。
 私は話すのが苦手ですが、
 安いアクセサリーの話になると、
 止まらなくなったりします。


 だけど、誰かに、
「好きなものは何ですか?」
 と聞かれても、
「アクセサリーです!」
 とはっきり答えることができません。

「昔手芸が好きだったんで、アクセサリーを作っていた時もあったんですけど、最近は材料費がないのでなかなか……」

 みたいに、言葉を濁してしまいます。

 なぜはっきり「好き」と言えないか。
 考えてみました。



①アクセサリーは「贅沢」「浪費」
 と考える人が結構いる。

 これ、アクセサリーをよく知らない人は特にそうだと思うのですが、
 アクセサリー=高価な貴金属
 だと思っている人、いるんじゃないかな。

 実際は、アクセサリーなんて、
 百均にも売ってます。
 300円均一で売る店もあります。
 言うまでもなく、
 メルカリなら最低300円。
 リサイクルなら100円でシルバーアクセサリーが投げ売りされていた時期も(最近は見かけなくなりました)。

 昔「数百円の指輪を百万円で売る詐欺」みたいなのに引っかかる男性のニュースがありましたが、あれも、
「ダイヤに似たジルコニアが、手芸店に行くと数百円で売っている」
 という知識があれば、騙されなかったんじゃないかなあという気がするのです。
 アクセサリーに興味がない人って、本当に、
 当たり前のことを知らなくてびっくりします。

 アクセサリーは、服と同じです。
 必需品ではありませんが、日用品です。
 高価な貴金属を除けば、
 雑貨です。
 文房具みたいなものです。
 
 決して、高価な贅沢品ではないのです。
(貴金属は除く)。



 
②日本人は華奢(きゃしゃ)が好き?
 控えめが好まれる?

 華奢。なんて微妙な言葉。
 見える限界みたいな小さな細いアクセサリー。
 もはやつけてんだか、つけてないんだかわからないような小さなもの。
 日本ではそういうものが好まれている印象を受けます。

 男性ウケがいいというのもあるかな。
 控えめなのが。

 (アクセサリーで引く男性って何なんでしょうね。「高いもの買わされそう」とか思うんですかね。謎ですね。自分だって金持ってたら高い腕時計とか意味不明なチェーンとか買うだろうに)
 
 不思議なんですよね。
 ショップでは大きなアクセサリーがたくさん売っていて、芸能人とか流行りの雑誌でとりあげられるものも大ぶりのものはけっこうあるのに、
 街中で、そういうのを身に着けている人をめったに見かけない。 仕事場にふさわしくないというのも理由かもしれませんが。

 前にどこかで聞いたんですが、買ったアクセサリーはあくまで「たまに取り出して眺めるもの」で、実際には身に着けないという人も多いそうです。やはり人目が気になるからでしょう。

 多くの美しいアクセサリーが、買われはしても使われずにタンスにしまわれたままになってしまうのは悲しいです。

③日本人は嫉妬深い(ので目立ちたくない)

 この前、池上彰のニュース番組で、
「日本人は意地悪」
 という実験結果をやっていました。
 アメリカや他の国の人は、
 協力して助け合うのに、
 日本人は他人の邪魔をするそうです。

 怖いのが、
「自分が損をしてでも、
 他人の足を引っ張る傾向がある」

 という所。

 でも、
 それを聞いてもあまり驚きませんでした。
「ああ、そうだろうな」
 と思っただけ。
 ネットの誹謗中傷をあげるまでもなく、
 やたらにマウントだの嫉妬だの、
 渦巻いているこの国。

 高そうなアクセサリーを着けていると、
 嫉妬される。それが怖い。

 何年か前、生活保護の女性が、
「生活保護のくせにピアスしやがって」
 と言われたとインタビューで答えていました。

 これも、アクセサリー=贅沢品だと思いこんでいる人の勘違いです。
 ピアスなんて、今どきダイソーにも売ってます。キャンドゥのイヤリングはかわいいデザインで有名です。

 最底辺の貧困でも、
 100円のものはたまには買えるでしょう。

 数百円の雑貨を身に着けていただけで、
 他人に嫉妬され罵られる社会だとしたら、
 もはや異常です。
 

 私も昔、リサイクルショップで100円くらいで買ったシルバーのネックレスをつけていたら、
「なんでそんなもの持ってるの?」
 と言われました。
 私が持ってちゃ悪いのか?と思いましたね。
 たぶん、私には「貧乏」「障害者」「地味」というイメージがあったので、その人の中ではアクセサリーを「つけてもいい」タイプに見えなかったんでしょうね。

 アクセサリーに限らず、持ち物の高さでマウント取ってくる嫌な人がいるのも事実ですが、
 逆に、
 「私より高いもの持ってる!あんな奴が!
 許せない!」

 という嫉妬。
 これが怖い。

 でも、考えてみてください。

 100円のものですら嫉妬されるなら、
 私達はどうしたらいいんですか?

 全くアクセサリーをつけるなとでも?

 そうしたとしても、今度は服とかバックに余計なコメントし始めるでしょう?
 もしくは顔とか体型にケチをつけ始めるとか。
 要するに何でもけなしたいんでしょう?
 自分より良いものを持ってる人が許せないんでしょう?
 それが劣っている(とあなたが勝手に決めた)人だったら、なおのこと腹立つわけでしょう?


 くだらねえ嫉妬だよ。
 うらやましいなら、
 自分もアクセサリー買ってつけりゃいいだろ。
 今どき千円以下でいくらでもいいものあるわ。


 と言いたいですね。

 


 余談ですが、2000年頃から、アクセサリーショップに男性の客が増えていて、パーツを買いに行く度に時代の変化を感じていました。

 それが最近では、なんと、
「パール男子」
 つまり、男性がパールアクセサリーをつけるようになったんですってよ!
 ジャニーズの誰かもパールネックレスしてたよ!どっかのテレビ番組で!


 時代は変わる。


 でも、男子だけじゃなくて、
 ほんとうは老若男女関係なく、
 余計な偏見や嫉妬無しで、
 アクセサリーをつけられる世の中になってほしいです。

 オフィスカジュアルも、もう少し、
 アクセサリーに寛大になってほしい……。


 海外の料理番組を見ていたら、
 みんな高価そうな石付きの指輪をしたまま、
 パン生地こねたり野菜切り刻んだり、
 ビジネスしてる女性は大ぶりアクセサリーを、
 当たり前のように着こなしていて、
 アクセサリーが体の一部になっているように見えました。
 
 羨ましいですね。


 最後に。
 私は小学生の頃から、
 フリマで安いアクセサリーを探すのが好きでした。ていうか、今でも好きです。
 これはやめられないと思います。
 もちろん、高価なものは買えませんが。




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