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#エッセイ
不健康で文化的な最低限の生活
今年の3月に大学を無内定で卒業した。そのあと二週間ほどの無職期間を経て、今は書店に契約社員(パート)として勤めている。しかし契約社員と言っても、朝から昼過ぎまでの短い勤務で、シフトも週4日ときたものだから、収入は大学生のアルバイトにすこし毛が生えたほどである。
駆け出さなくちやあ、間に合はないぢやないか
この3月で、4年間通った大学を卒業した。見事ストレートで大学を卒業し、ストレートで無職になったのである。自分のような人間が高等教育を修了できただけで御の字とはいえ、22歳の無職はなかなか笑えない。
noteのアカウントを開設して、このエッセイを書いてから、だいたい半年が経った。現状は何も変わっていない。変わったことはただ一つ。おれは「死ぬ」という形の親不孝をやめて、「定職につかない」という別
「生きてるだけで偉い」をめぐる議論
少し前に、「『生きてるだけで偉い』のミーム化」という題のnoteを書いたところ、有難いことにこれが比較的反響の大きい記事となって、Twitterのリプライや引用リツイートでも様々なご意見をいただきましたので、改めてこのnoteで考えを整理してみたいと思います。
上のnoteの要旨は、「存在するだけで満ち足りている」ということを言うのに、「偉さ」を持ち出されてはたまったもんじゃない、ということ
おれと人生とパニック症
初めて発作を起こしたのは小学2年生の夏休みだった。その日は学校の隣にある公民館で小学生対象の「マフィン教室」が開かれていて、おれはそのマフィン教室の参加メンバーだった。朝早く起きて、エプロンと三角巾をリュックに、ドキドキとワクワクを胸にしまって家を出る。トボトボ、テクテク、ウィーン。小学校にはない自動ドアが開いて中へと入る。しかしなぜか、公民館の調理室に入るとすぐにイヤな感じがした。どんどん自分
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