大林宣彦監督×岩井俊二さん×常盤貴子さんの対談

脚本家ポールブラウン氏のシナリオ講習でお会いして以来お世話になっている、わたなべりんたろうさんが監督された【大林宣彦監督×岩井俊二さん×常盤貴子さんの特別対談番組】を視聴しました。

映画「 花筐/HANAGATAMI 」の公開記念に放送されたこの番組は2017年の作品ですが、癌の余命宣告を今も乗り越え続けている大林監督の映画への想いが詰まった貴重なインタビューは大変に見応えがありますし、監督が話している途中で「僕の現場では」と言うつもりを「僕の我が家では」と言ってしまった姿などのリアルな表情もそのまま本編に使われているのを見ると、わたなべりんたろうさんの大林監督に対する尊敬と映画への愛を汲み取ることができる作品になっています。

大林監督の思いを私なりにお伝えするとしたら、人の心に炎を灯すことは真っ白に何もない場所から「何か」を手繰りよせるような神様の真似事をすることであって、その手繰りよせた物語を信じ物語のなかで迷子になってみると実は世界のどこにもハッピーエンドは存在しないという真実を知り、見つけた花はより美しく、光はより一層に眩しく、「嘘から出たまこと」とは私たち人間に与えられた特権の故に映画とは愉しいものなのかと。映画を通して様々な思いに馳せずにはいられない内容でした。

正解を取りに行かない覚悟や一人でやる覚悟があるからこそ、御輿を担いでくれる周りが現れて全く一人ではなくなってしまう。

監督のお人柄と魅力を堪能しました。

当時の告知はこちらに貼っておきますね。
りんたろうさん、
ありがとうございます。

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