10年前、ボクは自転車修理屋さんを、閉店の危機から救えなかった。
人生で一番悔しくて、一番正しかった選択でした。
2015年からWEBマーケティング職に足を突っ込み
2023年8月時点で、9年目のキャリアになりました。
2012年新卒から総務・経理職をやっていましたが、
2014年の10月に今の自分につながる「選択」をしました。
その選択をすることになったきっかけから、ちょうど10年ほど経つので
少し振り返ってみようと思います。
自転車修理屋 兼 雑貨屋さんとの出会い
2014年の6月ごろだったと思います。
Twitterで、とある自転車修理屋さんと知り合いました。
息子さんとお二人で、自転車修理と雑貨屋さんを営んでおられました。
知り合ったタイミングですでに経営に課題があり、ひょんなことから「何か力になれることはないか」とDMを送ったことが関係の始まりでした。
今振り替えると、当時の自分は自信過剰だったのだと思います。
何かできる。きっと、危機から救える。と、思い込んでいました。
メールで数回やりとりをして、実際にお店まで足を運んでご挨拶に行き、あれやこれやと改善点をご提案した記憶があります。
今思い返すと、23歳の若造の自分を張り倒したいです。
なぜ、そのお店（店主）に惹かれたのか
実は、中学生の頃から「雑貨屋さん」を営むのが夢でした。
その夢と目標は長く続き、大学就活時期まで拗らせます。
大学時代に、複数雑貨店舗を運営する会社を知り
そこへ就職することが２・３回生の頃の目標でした。
いよいよ就活の時期になり、その会社を受けようと思ったのですが
僕の就活の年に限って、採用募集をしていませんでした。
前年、前々年も、なんなら翌年は募集していたのに。
諦めきれず、その会社の人事にしつこく電話をかけ
面接をしてもらったのですが、最終的に採用いただくことはできず。
それならば、大学卒業とともに雑貨屋として起業してやる！
と、思ったのですが。
堅実派の両親から「一度、給料をもらうことを覚えてからでも遅くないのでは」とアドバイスをもらい、サラリーマン人生を始めることになりました。
就活で雑貨屋を諦め、起業でも雑貨屋を諦め
そんな僕にとって、店主が「お店を守ろう」そしている姿が、とても眩しく感じたのだと思います。
当時の僕ができたこと
正直、最初からできたことは、何もありませんでした。
そのお店の状態を見て、やったほうが良いと思われるものを提案し
「やってみたい！」と言っていただけたことを片っぱしからやっていきました。
ホームページのフルリニューアル
まさかの初手、ホームページのフルリニューアル。
当時、無料のブログサービスを使っていらっしゃったので
ホームページというホームページが存在していませんでした。
事業内容の説明や、のちに作る通販の導線を作っていきました。
店主さんも、僕も、ホームページの作成なんてやったことがない。
外部に依頼するお金もない。
忘れもしない、インプレスブックスさんの「いちばんやさしいWordPress」を、夏のクソ暑い部屋の中で、本を1ページ目からめくって順番通り作っていきました。
通信販売の体制づくり
通信販売といっても、ヤフーオークションで出品のことを指しています。
衣料品の倒産・在庫品を買い付けてヤフオクで売っていた経験があったので、そのノウハウをお伝えした。という内容です。
閉店の知らせ。
その後も、試行錯誤を繰り返したのですが、状況は好転せず
9月ごろだったと思うのですが、
店主の方から閉店する旨の連絡をいただきました。
これ以上なく、とても悔しかったです。
何か力になれる、きっとお店の経営を諦めずに済む方法がある！
と思っていたのに、結果を残すことができなかった。
力不足の現実を「これでもか」と叩きつけられた経験でした。
自分に足りないものは、何だったのか
シンプルに、実力不足でした。
場数も足りない、スキルもない、知識もない。覚悟も足りない。
特に、付け焼き刃で習得したWEB関連は絶望的。
ちゃんと身につければ、今回のようなことにはならないかもしれない。
将来出会う、助けたい人を助けられるかもしれない。
色々考えた上で、WEB関連の職種に転職する選択をしました。
2014年10月の出来事でした。
経理から、マーケへ異色ジョブチェンジ
ここから、当時のFacebookの投稿を載せてみます。
自分の心境の変化が書いてありました。
やっぱり、文章が若い。
ちなみに、このイベントは「布博」です。
27歳までに転職する目標を2年前倒しで達成した日でした。
ここからWEBマーケティングのキャリアスタート
インハウスのWEBマーケティング職を8年
個人事業でひとり広告代理業を4年ほど
自分で、事業を作って運営をしてきました。
今の僕なら、何ができるか。
毎年、年末に自分の中で恒例行事があります。
今の僕なら、あの自転車修理屋さんに何ができるかを整理することです。
ずいぶん、できることが増えました。
ずいぶん、強くなりました。
今の僕なら、自転車修理屋さんを立て直すことができるのか
その自信は、いまだになかったりするのですが
当時の自分には胸を張って今の姿を見せることができます。
あの選択をしたから、今の自分があるといえます。
まだまだ頑張らんといかんなあ、と思う日々です。
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