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『働き方の問題地図(沢渡あまね・奥山睦著)』はコロナ前の本とは思えない《読書記録#1》

この本は2017年12月出版です。
2017年というと、時代はまだ平成で、トランプさんが大統領になったばかりの頃です。

当然、コロナによるパンデミック以前になります。

しかし、この本にはすでに丸々一章をかけて「テレワーク」が登場します。

今でこそ市民権を得た「テレワーク」という言葉ですが、当時はまだ一般的ではなかったと記憶しています。

また、読んでいく中で今の時代にマッチした働き方が多く記載されています。

今回は私がこの本から学んだことを共有したいと思います。

会社が求めているもの

まず、この本の序盤を読んで私が感じたのは、会社が社員に何を求めているかの日本と世界の認識が全く違うと言うことです。

給料を支払うということで、社員の何に対しての報酬かが全く違います。

日本は人の「時間」を買うという認識。
世界では人の「技術」を買うという認識。

なので、私たちは時間を企業によって拘束されているのです。
しかし世界では、技術を買われている訳なのでその分の仕事をすれば時間は問わないというスタンスなのです。

これはつい最近竹中平蔵さんのVoicyでも学んだことです。

平成と令和でまだそんなに変わっていないのだなと感じました。

また、私はこのような事例をすぐに学校現場に置き換えて考える癖があるのですが、一番パッと思いついたのは「掃除の時間」です。

学校の掃除時間は、例えば「15分」と決められています。
たとえ自分の分担が終わろうと、同じ場所を掃除している人やまだ終わっていないところを見つけて時間いっぱい掃除をします。

日本流の働き方とそっくりです。

出社前にすでにへとへと

日本の多くの企業は関東地方にあります。
そして人口も関東地方にかなり偏っています。

そんな中、地方に住んでいる私にはあまり考えてこなかった話題もありました。

それは、出勤のための満員電車です。

確かに、朝約1時間掛けて満員電車に揺られて出社していたのでは、仕事どころではないように思います。

また、帰りも同様なので帰ってからゆっくりする時間は少ないのかもしれません。

これが毎日2時間あると考えると、相当なマイナスです。

私は数年前まで、家と学校の距離が離れていたため高速道路で通勤していました。
約半年の間でしたが、最初の頃はvoicy等の過去放送を聴きあさっていたこともあり楽しい時間でした。
しかし数ヶ月もすると、大半の放送は聴き終えて、なかなかつらい時間になりました。

そしてそうなるとクリエイティブな仕事はなかなかできなくなってしまいます。

頭も体もリフレッシュした状態で仕事ができる環境は大切だなと思います。

まとめ

私は、この本を読んで、もう一度働き方について頭を整理することができました。
図解が多いので、さくっと読むこともできました。

そして、早速取り組んでみようと思ったのが職場の強みと弱さを洗い出してみることです。

私には今、ICTを活用した授業改善と校務改善というミッションがあります。
それを広げていくために、どこから攻めていくと効果的なのかを整理しました。

今年度はあと少しなので、そろそろ来年度を見据えながら計画を立てていこうと思っています。

後から知りましたが、沢渡さんは働き方や職場に関する著書を多く出されています。
また機会があればこの本の姉妹書を読んで比べてみたいと思いました。


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