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HRBrainのプロダクトデザインチームについて。

はじめまして。
HRBrainでプロダクトデザイナーをしております、あんどうです。
記事を見てくださってる皆さんはSaaSの企業の組織やプロダクトデザイン組織に何かしら興味がある方かと思いますが、以下のようなことはご存知でしたか?

  • HRBrainにプロダクトデザインのチームがあること

  • UXリサーチ〜UIDまでを一貫で行なっていること

  • デザインシステムの運用と改善が継続的に行われていること

ほとんどの方はご存知ないかと思います。
これまでHRBrainのプロダクトデザインチームとしてチームの情報を全く発信してきませんでしたが、自分たちのリアルな状況を伝えていくことで、興味を持ってもらい、「イベントでの交流」や「一緒に働きたい」と思ってもらうきっかけに出来たら、という想いで発信をしていこうと思っています。

今回はまず初めに、以下のような構成でお話をしていけたらと思います。

  • HRBrainの事業ドメインについて

  • HRBrainのプロダクトデザイナーのお仕事

  • プロダクトデザインチームとしての取り組み

  • 結び


🗺️ HRBrainの事業ドメインについて

HRBrainが挑戦を続けるのはHRTechという市場です。
顧客の業務領域をいくつか並べてみますが
「採用」
「内定」
「入社」
「配属」
「オンボーディング」
「育成」
「評価」
「エンゲージメント」・・・
と「HRTech」というくくりはあっても、顧客の業務領域は多岐に渡ります。
この中でもいくつかの業務領域を束ねたものとして「タレントマネジメント」というカテゴリーに入ったり、「労務管理」というカテゴリーに入ったりすると解釈しています。

HRBrainはこれらの業務領域を全方位的にカバーできるようにプロダクトを展開していますが、顧客の課題感はそれぞれの業務ドメインごとに性質が違うと感じています。

  • 「顧客の業務が世の中・業界・業種のルールに沿って行われている」

  • 「顧客の業務が一定範囲まではルールに沿って行われるが、一定範囲からは顧客独自のルールややり方が存在する」

  • 「顧客それぞれが独自のやり方があり、法律などのルールも基本的にはなく、実現したいことはあるがそこにどう辿り着けばいいかわからない」

HRという枠組みで繋がりを必要としつつも、業務領域によって課題感が少しずつ違うので、それぞれのユーザー体験を明らかにしていく面白さはあると思います。

プロダクトデザイナーとしても関わるサブドメインごとで発揮できる強みが「UIデザイン」になったり「UXデザイン/リサーチ」になったりするなぁというのが自分の抱いている印象です。

抽象度があるお話をしてきましたが、結果的にどんな価値が届くのか?どんな世の中になることを目指しているのか?を考えると。

  • 入社体験

    • 入社者と入社を支援する人にとって「より効率的」になったり

  • 目標設定や評価の体験

    • 目標設定する人とされる人にとって「より納得感のあるもの」になり、結果的にモチベーションの向上 → 業務生産性の向上につながったり

  • 組織で働く人としての体験

    • アンケートやエンゲージメントの結果に基づく、組織改善の活動によって「よりサステナブルかつ安心感のあるもの」になったり

私たちのプロダクトは日常の「働く」というものを少しずつでも、多くの人に良い方向に変えていくことで、より良い未来を作っていけるものだと思っています。

🧐 HRBrainのプロダクトデザイナーのお仕事

ここからはプロダクトデザインチームの体制・利用ツール・業務内容などについてお伝えします。

👪 体制について

  • プロダクトデザインメンバーは合計で5名います。

  • 開発としては、各プロダクトごとにチームがあり、その各プロダクトチームにプロダクトデザイナーが配置されています。

  • 各メンバーが最低でも1プロダクトを担当しており、ドメインが重なる箇所を担当する場合は、複数プロダクトを担当しているメンバーもいます。

🧰 利用ツールについて

以下のツールを日常的に利用しています。

  • Figma

  • Figjam

  • Notion

  • Slack

  • Tandem(Discord的なリモートコミュニケーションツール:https://tandem.chat/

  • Zoom or Meet

小話的なことをすると、歴史的にはXD(2018年)、Sketch(2019年-2020年4月)、Figmaというふうにデザインツールを変化させてきた経緯があったりします。

🏞️ デザインプロセスとプロセスごとの業務実態

基本的には「リサーチ → UXデザイン(リサーチ並行)→ UIデザイン(リサーチ並行)」

という流れです。「スピード感」と「検証による質の担保」の両立を目指してはいますが、トレードオフとなる状況は当然あります。

どのようなリサーチを行うか、どの程度行うか、UXデザインでどのような整理を必要とするかは各プロダクトまたは各機能開発によって粒度が変わりますが、各プロセスごとでやっていることを大まかに整理すると以下のような整理となります。

  • ユーザーリサーチ

    • デスクリサーチ(競合調査/業務調査)

    • インタビューの質問設計

    • 商談・顧客MTG同行

    • ドメインエキスパートへのヒアリング

    • リサーチ結果の整理

  • UXデザイン

    • リサーチ結果に基づくユーザー体験の検討

    • ユーザー体験としてのコンセプト/仮説の検討

    • ユーザー体験として必要な要件の整理・ドキュメント作成

    • コンセプトに沿ったワイヤーフレーム〜最終的に開発されるもののイメージがつく程度のUIの作成

    • チームに向けて、どのような体験になるのか?という説明

  • UIデザイン

    • 高精度(実装レベル)でのUIの検討

    • UIをベースとして、エンジニアと会話を重ねて実装不確実性を減らしていく

    • UIをベースとして、カスタマーサクセスやセールスと会話を重ねて、顧客提供時の不確実性を減らしていく

  • その他(必要に応じて)

    • リリースに至るまでに必要とされる各種ドキュメントの作成(PRD/要件定義書/詳細仕様書/ヘルプページなど)

    • 事前検証のための単発での営業資料作成

現在の体制は「事業の急成長」を軸に置いていたこともあり、「各メンバーに裁量権を最大限に持ってもらいつつ、デザインプロセスを幅広く実行し、意思決定のスピードを高める」ことが狙いとなっています。

そうした意図もあり、現状置き去りになっているようなプロセスもあるかと思います。

しかし、私たちが運営するプロダクトは今後も増え続け、事業と組織を取り巻く状況も変わってきている中で、今後は更にプロセスを成熟させていかなければならないのが現状です。

💃 プロダクトデザインチームとしての取り組み

上でも簡単にお話しさせてもらった通り、これまでの状況とこれからの状況には大きなギャップがあります。そのギャップを埋めるために、プロダクトデザインチームとしては毎半期ごとに様々な注力すべき取り組みを実行して行っています。

人数も少ないため、思っているほどのスピード出ていませんが、組織としての成熟を目指して着実に仕組みを整えています。

🎨 デザインシステム

2019年に必要性に応じて、表層部分(UIコンポーネント/カラーパレット/タイポグラフィなど)について用意をしていました。

対応すべきプロダクトドメインも実際のプロダクトの数も増えてきたので、2019年に立てたコンポーネントライブラリから、より広範な事柄をカバーしたデザインシステムへの拡張に2022年から取り組んでおり、実際に利用するコンポーネント等については一次的な改善は行なった状態になっています。

現在も継続的な改善(アクセシビリティに関する検討、UI用途定義、既存コンポーネントの改善、新規コンポーネント導入検討など)も行っています。

🏄 オンボーディング

新しいメンバーが入った際のデザインメンバーの早期立ち上がりを仕組み的に支援するために、「チームへのジョイン」「ドメイン理解」「業務理解」を一定の型として用意して、オンボーディングプログラムとして提供しています。

BtoBのドメインは往々にして転職してきた場合、そのドメインで働いたことが無ければ、ドメインについて詳しいことの方が珍しいかと思います。HRドメインを広範にカバーしようとしているのもあるので、ドメイン知識をどのように身につけられるのか?お隣のドメインについて知っているか?等が大事になってくることもあり、新しいメンバーのためにこうした仕組みを運用・改善していくことは大切にしています。

これに関しても、2020年版/2023年版と新しいメンバーがジョインするタイミングごとに定期的なアップデートを重ねているので、こうしたDesignOps/デザイン組織的な取り組みに関しても積極的に取り組んでいます。

✍️ タスクマネジメント

Notionを利用して2週に1度、各プロダクトデザイナーごとに「プロジェクト → マイルストーン → タスク」という構成でタスクマネジメントを行う体制になっています。

厳密にタスクのスケジュールを守りましょう!という意図のものではなく、それぞれのメンバーが「今デザインプロセスのどの部分を実施しており」「何が明らかになっておらず」「そのためにどのようなことをしなければならないのか」を考え、実行に落としていくための仕組みとなっています。(スケジュールを守らなくて良いわけはないですが・・)

UXリサーチや事前検証のプロセスをプロダクトチームがオーナーとなってやる体制ではありつつも、プロダクトチーム単位でタスクマネジメントを行なっているわけではありません。
この辺りは事業としての必要性に応じて、より適切なプロセスを選択し、導入していくような形になっていくかと思います。

🕰️ 今後の取り組み

UIレビューの場をオンボーディングやタスクマネジメントの仕組みと同じように、場/進行/基準の設計などを行い、最終的に顧客に提供するUIの品質水準を底上げしていくような取り組みをおこなっていく予定です。

🎀 結び

以下のようなことが「面白そう!」「チャレンジしてみたい!」と熱を感じてもらえるような人はこれからのフェーズのHRBrainにジョインしてもらうと一緒に楽しい時間を過ごせるんじゃないかなと思います。

  • 大きな市場・事業への挑戦をしている中で、まだまだ未知のドメイン・未知の体験を提供する挑戦の余地がたくさんあること

  • 一定の「チーム」という体制と仕組みがあり、事業成長という観点で組織の仕組みのアップデートや改善を定期的に行っていけること

  • 複数のプロダクトが織りなす、複雑かつ大きなプロダクト生態系のグロースという挑戦

より具体性を持ったお話で、こうした部分の魅力についてお伝えできるように今後も情報発信をしていけたらと思います。

最後に、私たちは大きな挑戦をしている会社です。その大きな挑戦をわいわいとみんなで楽しみながら、全員で成長していけるような環境を作れるように、未来を見据えています。

船に乗りたい!と思ってくださる方がいらしたら、ぜひ一度カジュアルにお話をしましょう。どこかの媒体でお声がけいただくなり、採用目的でなくても、一度弊社の採用窓口からカジュアルに話したいと伝えていただければ、いつでもウェルカムです😊

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