2023年決定版!エンジニアに聞いてみた、プロダクトデザイナーに知っていてもらいたいこと3選
こんにちは。HRBrainのプロダクトデザイナーのあんどうです。
こちらの記事は株式会社HRBrainのアドベントカレンダー 2日目の記事になります。
もう少しで年を越すことになりますね。新しい年の到来とプロダクトデザイナーのさらなる活躍に向けて、プロダクトデザイナーに知っていてもらいたいこと!を弊社のエンジニアメンバーにインタビューして聞いてみました🙆♂️
雰囲気で大袈裟なタイトルをつけてしまいましたが、業界決定版とかそういうものではなく、ただのノリと勢いです🏃♀️
💬 データ構造について知っていてほしい from バックエンドエンジニア
Q:おつかれさまです。アドベントカレンダーの内容を考えていて、「エンジニアに聞いてみた!プロダクトデザイナーに知っていてもらいたいこと」というテーマで書くつもりなんですけど、何か知ってもらいたいことありますか?
A:おぉー。なんかありがちなタイトルでいいですね。そうねぇ。ぱっと思いついたのは「データ構造」について知っていてもらうのは良いことだと思う。
Q:ふむふむ。データ構造っていうのは具体的なものとしてはどんなものを指します?
A:顧客の業務知識をデータに置き換えてアプリケーションで扱うわけだけど、「顧客の業務知識にどんな種類のものがあって、それがどのような情報を取り扱って、そこにどのような情報の構造があるか?」というのを知っていることは、ユーザー体験やユーザーインターフェースの選択肢の幅や議論を促進する要素になると思います。
Q:ありがとうございます!ちなみに、こうしたことを意識するために、具体的な行動として、どのようなことが出来ると良いと思いますか?
A:ユビキタス言語の設計をエンジニアと非エンジニア共同で進めていくのが良いんじゃないかな。顧客が扱っている業務知識を改めてアプリケーション上で、どのような言葉で、どのような概念で取り扱うか?ということを改めて定義し、共通の言葉で議論できるようにするためにエンジニアと非エンジニアで作っていくと良いかなと思います。
Q:なるほど。ありがとうございました!
ドメイン駆動開発の領域を知っていることで、プロダクトデザイナーとして活躍できる幅が広がるという話をもらいました。ここに関しては自分も大いに共感する部分です。年末のお供にドメインモデリングの勉強などもいいかもしれません。
実際に手を動かしながら入門的に学べる以下などは個人的なおすすめです。
💬 画面設計とURL設計の関係性について知っていてほしい from フロントエンドエンジニア
Q:おつかれさまです。アドベントカレンダーの内容を考えていて、「エンジニアに聞いてみた!プロダクトデザイナーに知っていてもらいたいこと」というテーマで書くつもりなんですけど、何か知ってもらいたいことありますか?
A:ざっくりとした質問ですね!笑 画面設計とURL設計が密接に繋がっているということは知っておいてもらえると良いんじゃないかなと思います。
Q:ふむふむ。例となるようなレイアウトのイメージを含めて、もう少し詳しく教えてもらえますか?
A:例えば、「ヘッダー / 左カラムのリスト / 右カラムの詳細」というレイアウトの画面があった時に、「画面/ヘッダー」という単位でのURLの取得、「リスト」の特定のアイテムのURLの取得、「右カラム」の詳細画面の中での特定のタブからのURLの取得という風に、画面上のレイアウトに沿ってURLのネスティングの構造が成立していて、それぞれがどういう情報を取ってくるのか?という構造については知っていてもらいたい。
Q:なるほど。ありがとうございます!ちなみに、こうしたことを意識するために、具体的な行動として、どのようなことが出来ると良いと思いますか?
A:対象の画面で扱ってる業務 / その業務を管理する上で必要となるデータのまとまり / その業務を進めて完了させるために必要とする詳細なデータやアクション、と言った形で画面構造を分解して、対象の画面が扱う業務とその対象とするオブジェクトの構造を意識できると繋がっていくかもしれません。
Q:ありがとうございました!
フロントエンドらしい知識の部分を教えてもらうことが出来ました。前述したデータ構造の話に若干つながる所がありつつも、よりレイアウトやコンポーネントなどの概念と近い話をいただきました。
UIをオブジェクト的に設計をしていると、こうした意識をより強く持てていくのではないかな?と思うので、2020年にデザイナーがみんな読んでいた以下を年末に再読してみたりするのも良いかもしれません。
💬 デザインシステムについて知っていてもらいたい from フロントエンドエンジニア
Q:おつかれさまです。アドベントカレンダーの内容を考えていて、「エンジニアに聞いてみた!プロダクトデザイナーに知っていてもらいたいこと」というテーマで書くつもりなんだけど、どうですか?
A:なるほど。弊社はデザインシステムを積極的に利用してプロダクト開発をしていますが、エンジニアとデザイナー共にデザインシステムについて知っていてもらうのは重要なことだなと思ってます。
Q:なるほど、ありがとうございます。特にどんな場面でそれを感じました?
A:実装に入る前の段階からエンジニア/デザイナー/PdMで議論を重ねますが、そうした時に「体験としてはこうしたい」ということがあっても何かしらの実装上の制約があって、それが実現できない場合もあると思います。そういった時に、提供すべき体験の拠り所としてデザインシステムに体験の指標やコンポーネントの用途定義などがあると、職種をまたいでコラボレートしていく上で助かるなと感じました。
Q:ありがとうございます!ちなみに、こうしたことを意識するために、具体的な行動としてどのようなことが出来ると良いと思いますか?
A:表面的なところではあるかもしれませんが、StorybookやChromaticといったデザインシステムを運用するツールに普段から触れていたり、それを通じてデザインシステムそのものの改善などを議論できていると良いんじゃないかなと思います。
Q:ありがとうございました!
弊社は2019年前後にコンポーネントライブラリを作成し、そこからデザインシステムへと拡張していくために少しずつ改善を続けていますが、そうしたデザインシステムに関する知識を年末に肉付けてしていくと、来年からエンジニアとよりスムーズな協業をしていけるようになるかもしれないですね。
🎀 結び
エンジニア、デザイナーのみなさんいかがでしたか?
年末から年初に向けて、新しい知識や技術を身につける何かのきっかけになれたらなと思います。
以上のお話は実際に弊社のエンジニアのメンバーに簡単なインタビューをさせてもらって聞いたお話になります。上で上がったような「知っていてもらいたいこと」に関して知識もあり積極的に取り組んでいるチームもあれば、これからというチームもあります。
コラボレーションに対して積極的な組織ではあると思いますので、興味が湧いた方はプロダクトデザイナーの採用、エンジニアの採用ともに積極採用中ですので、お話できたらと思います。