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周りにある植物をなんとか有効利用したい のに忘れてしまってやってないこと【KOZUKA 513 shop paper vol36 2022/05】

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おまえを大切に   
摘んでゆく人がいた
臭いといわれ              
きらわれ者のおまえだったけれど
道の隅で
歩く人の足許を見上げ
いつかおまえを必要とする人が
現れるのを待っていたかのように
ひっそりと生きていた
おまえの花
白い十字架に似ていた
(星野富弘『花によせて』 より)
 
今年もいっせいに ドクダミの花が咲きだした
独特の香りを頼りに家の裏や陽の蔭ったあたりを見れば
そこここに咲いている
ドクダミは ドクダミ科ドクダミ属の多年草
初夏から夏にかけて日本中のいたるところに咲く
「どく」と名付けられているけれど無毒 「毒矯み」が語源で
ゲンノショウコ・センブリとともに日本の三大民間薬だという
煎じれば 胃腸病や食あたり・下痢・便秘・利尿などの内服薬
葉を揉んだりすりおろしたり煮たり蒸したりしたものは
腫物・吹き出物の外用薬
効能が多いことから「ジュウヤク(十薬・重薬)」とも
今年は試してみようかな
 
桜が散りあれほどに賑やかだったコデマリやレンギョウはとっくに緑の茂み
アジサイやユリの季節にはまだ早く
庭や家の前の空き地はちょっとした花の端境期
それでもあちらこちらにひっそりと咲く花がある
その多くの花の名を自分は知らない
そんなことにふと気づく5月
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毎年毎年、やってみようと思っているのに時期を逃してやっていないことが多過ぎる。そのうちの一つがドクダミ茶づくり。薬効があるって言うしこれだけ敷地に生えているんだからやらない手はないと思いつつ、毎年やらないで終わっている。

やってみたい事の2つ目は、柿の葉の塩漬け。何しろ柿の葉寿司が好きなのだ。酢飯はすぐに作れるし魚は少し海寄りのスーパーに行けばよいものが手に入る。柿の葉だけがない。柿の葉はまだ柔らかいうちに摘んで塩水漬けにすればいいだけらしいのだけど、ある程度大きさがなかったら包めないしな、と考えているうちにすっかり忘れ、気がつけばゴワゴワと立派な葉になってしまう。家の前に立派な柿の木があるというのに。

3つ目は、桜の葉の塩漬け。これは桜餅が食べたいから。酒飲みのくせに和菓子に目がない。桜餅、柏餅、草餅、おはぎ・牡丹餅・・・順不同になったが季節ごとの和菓子は必ず食べる。
これも八重桜の若い葉を摘み取って塩漬けするだけなのに、いつの間にか忘れてしまう。八重桜も少し歩いたところに誰のものとも言えないような八重桜があるのに。
桜の塩漬けは作ったのだ。八重桜の5~8分開き程度の蕾をよく洗って干して塩漬けにした。これがあると、白餡に混ぜて桜餡が作れるし、桜餡のシフォンケーキの型の底に敷いて(焼き上がりは上にくる)飾り付けになる。もちろん桜茶も飲める。(卒業式や入学式の職員室には欠かせないものだった。自分はしょっぱいお茶は苦手だけど…昆布茶も無理…)
一生懸命やった割には色も風味もよくなく、少ししたら黴臭くなってしまったので泣く泣く捨てた。難しいのだ。

他にも、とにかく自生している植物や以前からある植物がやたらと多いので、無駄にせずに使えたらいいのに、といつも思ってはいるのだ。

よし、来年こそは全部やってやる!

 

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