丸永

20代で防虫や衛生管理の専門として企業。 現在も施工技術者として現場第一線で作業。 と…

丸永

20代で防虫や衛生管理の専門として企業。 現在も施工技術者として現場第一線で作業。 とくにシロアリに関する知識と経験は豊富で過去には全国の建築家に向け講習講演を実施。著者「防疫業務 家畜伝染病防疫対策業務に関する作業従事者ガイドブック」を個人出版。業務資格は国家資格まで多数保有。

最近の記事

空中にトンネルを作るむずかさ

こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「空中にトンネルを作るむずかしさ」というお話。 シロアリが空中に蟻道を作るには土質の条件が重要になってきます。 水分が多すぎても少なすぎても空中に蟻道は作ることはできません。 このように何度も何度も挑戦しては空中蟻道を作ろうと試みています。 シロアリは何度も試みては別の場所に移動してまた作り直すことがあります。 これには土質の条件が合わなかったことを示しています。 しかし何度か挑戦して失敗が続くとこの場所には

    • 混雑すると蟻道も太くなる

      こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「混雑すると蟻道も太くなる」というお話。 通常、シロアリはお互いすれ違うことができりり片側一列の蟻道を構築します。 しかし、巣の規模が大きくなるほどメイン通りの蟻道も太くなるようです。 こちら写真では急に蟻道が太くなっています。 まるで道幅を広げたかのように木材到達箇所では蟻道が太くなっていますのでメインストリートなのでしょう。 このように片側一列ではなく蟻道のなかではシロアリがひしめき合っています。 おそ

      • 基礎に御影石

        こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「基礎に御影石」というお話。 近所のお堂で見かけることがあるかもしれませんが、お堂の基礎に御影石を使用していることが多々あります。 御影石でも研磨していないなら良いのですが、研磨している御影石は雨が降る降ったあともなかなか石が乾きにくいという性質があります。 そのため土台が長く水分を含むことになりシロアリに食べられてしまいます。 このように御影石を基礎にした場合、柱や土台は水分が逃げずに腐れを生じ、やがてシロ

        • シロアリ、グサバサ祭り

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「シロアリ、グサバサ祭り」という音だけのお話。 いや〜続けて見ると迫力ありますねぇ〜 グサバサと木材がやられていると気の毒にはなりますが、薬剤の効いていない床下は大抵こんなもんです。 シロアリの家屋全体処理をしていない方は、ぜひこのような状況にはならないように一年に一回は床下の定期点検を実施しましょう。 薬剤を全体的に施された方は大丈夫です。 本日も一読くださいましてありがとうございます。 またお会いしましょ

        空中にトンネルを作るむずかさ

          墨の塗料を施した木材にシロアリはつかなかった

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「墨の塗料を施した木材にシロアリはつかなかった」というお話。 随分前に、自分で墨の塗料を作り木材に塗布して土の中に埋めたらシロアリはつくかどうかという実験をしてみました。 また墨の塗料を施していない木材も近くに埋めてみてシロアリがつくかどうかを確認してみることにしました。 一年以上放置してシロアリはどちらにつくかを検証してみると 墨の塗料を施してない木材にはシロアリがついていました。 しかし、こちらの墨の塗

          墨の塗料を施した木材にシロアリはつかなかった

          羽アリは同じ巣から飛び立ちツガイになる

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「羽アリは同じ巣から飛び立ちツガイになる」というお話。 シロアリの繁殖期には有翅虫が群飛します。 それも同じ巣から飛び立っていくのですが、その後は羽アリ同士で交尾しながらツガイになってまた新たな巣を構築していきます。 不思議なことにこの羽アリは同じ女王から誕生しているということです。 繁殖するのに近親で行っているということになります。 人間界の繁殖ではあり得えないですが、この昆虫界では常識的な繁殖方法なのです。

          羽アリは同じ巣から飛び立ちツガイになる

          シロアリは赤みは食べない

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「シロアリは赤みは食べない」というお話。 シロアリは木材の赤みの部分は食べません。 かじったりすることはありますが、基本的に赤みは食べません。 赤みが含まれる木材を芯持材といい、芯持材の白い部分は食べられてしまいます。 何故赤みを食べないかと言いますと、シロアリがその赤み部分に含まれるリグニンという成分を分解できないからであります。 この白樺の木には白太の部分が多いため、シロアリは喜んでそれを食べていきます

          シロアリは赤みは食べない

          床下に落ちている木端は危険

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「床下に落ちている木端は危険」というお話。 床下には新築時の木端がそのままにされている時があります。 最近こそベタ基礎造りになりましたのできれいに掃除されていますが、ひと昔前までは木端や鉋くずだらけでした。 修行時代はこの木端やくずを土嚢袋に何袋も拾わされていました。 おかけ様で床下で寝そべりながらのゴミ集めも速くなりました。 最近ではゴミの処分が厳しいため処分はお客様にお任せしていますが、未だに床下でゴミを集

          床下に落ちている木端は危険

          シロアリが活動しているかどうか

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「シロアリが活動しているかどうか」というお話。 シロアリが活動しているかどうかを確認する方法はまずシロアリを見つけ出すことが大切です。 お風呂場の柱や玄関の柱を食べられていて、殺虫剤をしたらいなくなったと言う方がたまにおられますが、シロアリは直接的な市販の殺虫剤ではほとんど死にません。 むしろ傷口を広げたことになります。 確かに薬剤を使用した場所からは移動しますが、シロアリは場所を移動しただけで死んではいません

          シロアリが活動しているかどうか

          空中に蟻道をつくる土壌の性質

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「空中に蟻道をつくる土壌の性質」というお話。 シロアリが空中に蟻道を作るとき、大体どこの住宅の床下も同じ土質をしていて、また同じ臭いがします。 どちらかというとカビ臭く、泥のような臭いがする土質をしています。 土の柔らかさはやや砂混じりの粘土質で土は程よく水分を含んでいます。 また床下の木材部も結露等や腐朽菌の付着により具合が悪そうな色をしています。 このようにシロアリが空中蟻道を作る床下は大体同じ条件にあり

          空中に蟻道をつくる土壌の性質

          河川氾濫による床下浸水時の対処方法

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「河川氾濫による床下浸水時の対処方法」というお話。 この時期は台風やゲリラ豪雨などの災害が起きやすくなる時期です。 普段はおとなしい河川もゴーゴーとうねりながら濁流を伴って流れて行きます。 河川が氾濫するとたちまちに道路が冠水し、床下浸水が始まります。 床下浸水が始まると河川の氾濫がおさまるでは、どんどん水は来ますので太刀打ちはできません。 まずは避難指示にしたがって避難してください。 戻った後での対処方法とし

          河川氾濫による床下浸水時の対処方法

          リフォーム診断にはアミノフナハユメカナウ

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマ「リフォーム診断にはアミノフナハユメカナウ」というお話。 シロアリに食害されて駆除はしたけれど、下がった床はそのまま、スカスカになったお風呂の柱はそのままという方が多くいらっしゃいます。 微量の水漏れすらそのままにされる方があります。 自分の家だから好きにしたって良いだろうという気持ちも分かります。 しかし、すでにそのような現象はリフォーム時期のサインでもあります。 このサインを見逃すと家の病気と一緒なので重症化

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          昆虫たちの一生

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「昆虫たちの一生」というお話。 セミの季節もようやく終盤を迎え季節は秋へと向かいます。 セミは土の中で約8年間も幼虫の状態で生活し、成虫は約1週間ちょっとしか生きられないといいます。 1週間ちょっとの寿命だけ聞くと儚いな、短いななんて思うかもしれませんが、いやいや生命力は十分長い方の昆虫に分類されます。 昆虫ってそんなに長く生きてられるのはなかなか少ないですが、幼虫期が長い昆虫は蛹になり成虫になると寿命が短くな

          昆虫たちの一生

          入りますって、ガラ空きなんで…

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「入りますって、ガラ空きなんで…」というお話。 古い住宅や開放的な床下には何でも侵入してきます。 とくに多いのが獣の類の相談が多いのですが、シロアリの施工後に「床下で空いてる箇所を確認しましたので、今後獣が侵入する可能性がありますから注意してくださいね」と… 対処するならまた別途費用がかかるのですが、その時は皆さん大体お断りされる方がほとんどです。 このついでだから塞いでもらうわという人の方が少なく、獣が入った

          入りますって、ガラ空きなんで…

          乾材(カンザイ)を食べるシロアリ

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日のテーマは「乾材(カンザイ)を食べるシロアリ」というお話。 シロアリには湿気を利用して住宅を食害することシロアリとそうでないシロアリとに分けられます。 たとえばそうでないというシロアリは、雨漏れや水気がなくても木材を食害するシロアリのことをいいます。 これらを業界ではカンザイ害虫といい、その代表的なシロアリがアメリカカンザイシロアリという外来種と、ダイコクシロアリというシロアリです。 アメリカカンザイシロアリはアメリカの

          乾材(カンザイ)を食べるシロアリ

          たとえこんな床にされたとしても…

          こんにちは。 防虫ライターの丸永(マルエイ)です。 本日は「たとえこんな床にされたとしても…」というお話。 シロアリに食べられてしまうと、床はおろか柱ですらぼろぼろにして家を傾けてしまいます。 しかし、諦めてはいけません。 ぼろぼろになったのが土台と柱でなければ何とかなります。 何とかなるのかどうか判断するのは簡単です。 床を全部めくってしまえば床下の全容が見えてきます。 柱や土台が何ともないなら大工さんに頼めば割りかし安価で床を修繕してくれます。 この床下は低くいため直接

          たとえこんな床にされたとしても…