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🎐風鈴の場所変え探る風の道 結局君の星シールの傍 【短歌〜解説ポエム付〜】

お〜いお茶佳作特別賞3年連続受賞粕谷経です。
毎年200万句が集まる世界一の俳句の賞!!1000倍の狭き門を3回連続突破

亡くなった双子の兄への挽歌シリーズ




風鈴の場所変え探る風の道

結局君の星シールの傍


解説ポエム

君が取り付けた風鈴は、外すことができなくて、窓を開けると365日いつでも音を奏でる。


その音はいつだって僕のそばに寄り添う

悲しい時には慰めるように

楽しい時には一緒にゲラゲラ笑うように

怒った時にはプンプンと

寂しい時にはそれでもいいじゃないかと鳴る



きみがなくなってしまってから13年目の夏が来た。

僕はなんでかわからないけど、初めてその風鈴を外してみた。

君の声が鳴る風鈴の場所があるのではないかと思って。

きっと僕は風鈴を通して君ともっと近づきたかったんだね。

いくつかの場所を探してみるけれど、
君がつけたあの場所よりもいい場所が見つからないんだ

とっても慎重に生きてきた君だから、何十何百何千の場所を検討したんだろうね。

そんなことわかっていたのに

僕はとっても悲しくなった。
そして少し怖くなった。

だって、その完璧な君の場所に風鈴を戻せなくなるかもしれないと思ったから。


でも君はそんな僕の行動すらも予想していたんだね。

元あった風鈴のそばには君がつけた星のシールが夜空に浮かぶ一等星のように貼り付けてあった。

僕は涙がこぼれないように風鈴をまたそこに取り付けたんだ。


でも、どうしようもなく溢れる涙は
2人だけの秘密の丘に流れる流れ星みたいにこの世の中で一番暖かい涙として頬を伝った


ハローバイバイ僕の友達
ハローバイバイ僕の友達




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