見出し画像

🌧️春雨を含んだ報せ封を切る急いで少し君の字も切る【短歌〜解説ポエム付〜】

短歌始めます

お〜いお茶3年連続佳作特別賞受賞俳句歌人の粕谷経です。
毎年世界中から200万句が集まる中ペットボトルに載る佳作特別賞以上は2,000句のみ激戦の1000倍を3年連続突破しています!


双子の兄の13回忌が終わりました。
亡くなってからずっとやるせない悲しみは消えません。

兄は俳句や詩が好きでした。

彼が喜ぶような挽歌(短歌で)詠んでいきたいと思います。

皆様も喜んでもらえるような短歌を詠み、自分で自分の句を鑑賞、解説していきますので、ぜひお楽しみください!



春雨を含んだ報せ封を切る
急いで少し君の字も切る

解説


君からの手紙を僕は待っている。
春雨が降る日。
僕は窓の向こうの郵便ポストをぼんやりと見つめている。窓に額をつけて、恋の熱を覚ますように。


郵便配達員だろうかバイクの音が近づく音

そして、コトリと手紙が届く音がした

傘も刺さずに僕は郵便ポストへ駆け寄る。
見慣れた君の綺麗で小さな字だ。
春雨を少し含んだ君からの手紙。

春の芽が芽吹き出すような明るいグリーンの封筒を僕は柔らかい雨を浴びながら指で切って開ける。

ビリビリと破いた封筒の端に
僕は急ぎすぎたせいで手紙の一部と君の文字を破いてしまった。

僕のせいで少し破れてしまった君からの手紙を春雨のなかで僕はゆっくりと読む。


最後まで読んでいただきありがとうございました!!!!

今後も、随時オリジナル短歌や脚本、小説を掲載していきますので「スキ」や「シェア」どうぞよろしくお願いします!コメントには必ずお返し致します。

詳しい自己紹介と作品総目次が載ったサイトマップこちら
是非ご覧ください!ひとつは気になる作品が見つかるはず!!

https://note.com/fine_macaw394/n/n82e77e810373

粕谷 経 OSAMU KA|SUYA

この記事が参加している募集

今日の短歌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?