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恵みの島、奄美 10

奄美滞在4日目、最終日。
この日はまず、朝8時からのフリーのヨガクラスに参加する。時間は30分間、講師は前日とは違う人だ。
この先生は、インドでヨガインストラクターの資格を取得されたのだという。前日と同様、レッスンは屋外のウッドデッキで行われる。天気は晴れとはいかないものの、雨は降っていないので、ヨガをやるにはちょうどいい気候だ。
この日は昨夕とは異なり、参加者が私のほかに、もう1人いた。レッスンは、私の大好きなシャバアーサナ(死者のポーズ)から始まり、横になって呼吸にしばらく意識を向けたらあと、起き上がっていくつかのアーサナ(ポーズ)を行い、最後はまたシャバアーサナで締めくくる。目を閉じて、波の音や鳥の声に耳を傾けながらシャバアーサナしていると、体の芯からくつろぐのがわかる。
レッスン後、屋外で先生と、もう一人の参加者と話していたら、ウミガメが目の前の海を泳いでいるのが見られたりして、本当に楽しい時間だった。

朝食を終え、少しだけ休憩をして、荷造りをすると、11時のチェックアウトギリギリになってしまう。名残惜しさを残しながら、ホテルをあとにする。次は10月に来るといいですよ、とスタッフの方が教えてくれる。10月になれば台風はそんなに来ないし、ホテルは空いているし、それでいて水温は暖かいので、海には問題なく入れる、とのことだった。参考にしたい。

奄美からの帰りのフライトは夜の6時15分発、鹿児島での乗り継ぎ便だ。ホテルから空港までは2時間半ほど見たほうがいい。そうだとしても一箇所くらいは立ち寄れるだろう。
私たちは、黒潮の森マングローブパークに寄ることにした。そこなら、奄美の森の力を感じることができそうだし、お昼を食べるのにもよい頃合いになることだろう。奄美空港への通り道にあるという点も魅力的だ。
ホテルのスタッフが教えてくれたことによれば、マングローブパークには道の駅や、世界遺産のビジターセンターがあり、カヌーに乗ったりしなくとも、ちょっとした散策が楽しめるということだった。

黒潮の森マングローブパークのビジターセンターでは、奄美の森の生態が垣間見られるようになっていて、アマミノクロウサギの標本などもあった。ビジターセンターの見学が終わると、遊歩道と思われるところを少し歩いたが、ちゃんと正しい道を進んでいるのか、どうにも自信が持てない。
最終的にたどり着いたのは展望台ではなくカヌー乗り場で、どうやら悪い予感の通り、間違えたところを歩いていたらしいことがわかった。帰り道に展望台行きの表示を見つけたが、マングローブもなんとなく見たし、引き返すことはせずに道の駅に向かった。

道の駅の中にはレストランがあり、簡素な見た目のレストランであるわりに、意外に混み合っていた。パーク内にはゲートボールゴルフ場があり、プレーを楽しんでいた人が結構いたこともあり、昼食需要があるのだろう。

奄美マグロ丼


地魚フライ定食


私たちは、奄美マグロ丼(1350円)と地魚フライ定食(1250円)を一つずつ頼む。奄美はマグロ養殖が盛んなのだと、昨晩ホテルのスタッフが言っていた。マグロ丼にはパパイヤの漬物と味噌汁、もずくの天ぷら(2個)が付いてくる。そして地魚フライの付け合わせは、マカロニサラダともずく酢とはっさく(味噌汁とパパイヤの漬物も付いてくる)。どちらもなかなか美味しかった。〈11に続く〉

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