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アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 15

買い物が終わると夫が待つラウンジに戻り、少し休む。 アーユルヴェーダ滞在施設で、質のいいものばかりを食べていたせいで、ラウンジの食事が気になって仕方なかった。普段ならそんなことを気にしないのだが、ラウンジには、レトルトっぽい中華みたいな料理が多く、スリランカカレーは全くなかった。普通に地元の料理を出してくれればいいのに、と私は思った。 夫はそういうところは敏感で、料理には一切手をつけなかった。クルミとチーズと果物(どれも素材そのもので、調理されていない)とサンドイッチだけ食

    • アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 14

      気を取り直して航空機のチェックインを終えると、早速出国手続きに向かう。出国手続きを終えると、空港内の店を見る。制限エリア外にあった店は、ポーターがスルーしたせいで見られなかったからだ。 今回は滞在中に一度、少しだけスーパーマーケットを覗いた以外は、ずっとリゾートにいたので買い物をしていない。土産も足りないだろうし、そもそもまだ会社の土産をまだ買っていない。夫をプライオリティパスのラウンジに押し込んで(誤解のないように言っておくと、彼は空港ラウンジでのんびりするのが大好きなのだ

      • アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 13

        コロンボの国際空港に到着すると、もともと聞いていた代金を、日本円で運転手に支払い、礼を言って別れた。運転手が私たちの荷物を下ろすや否や、私たちのスーツケースを、ポーターというビブスを付けた人が、奪い取ってカートに乗せた。別にポーターなんか必要ないんだけど、と思ったが、同じビブスを付けたポーターは大勢いたし、空港入場時のセキュリティなどもそのポーターは問題なく通り抜けていたので、仕方なく荷物を任せる。 ポーターは、お店などのエリアは無視してずんずん進む。私はお店を見たいのだけど

        • アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 12

          フロントでこの日の午後、半日観光を入れることができないかと相談してみる。 すると、半日観光は行きに1時間、帰りに1時間かかり、現地で1時間過ごすとしても、最低でも3時間必要だという。余裕をみれば4時間で考えたほうがいいだろう。 しかも私たちはこの日、帰国しなくてはならない。万が一があっては困る。 するとスタッフが、ホテルからの空港送迎ではなく、ツアーで空港まで送迎してもらうのはどうか、と提案してくれる。確かにそのほうが時間に無駄がない。そのプランならば、早めにお昼を食べて、

        アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 15

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 11

          翌日は施術開始後4日め、スリランカ滞在最終日で、私たちはこの日の夜の成田行きに乗って、帰国する予定になっていた。 この日も朝、私はヨガクラスに参加した。 ところがここで、なぜ前日の夕食がバイキングであったかが判明する。 確かにヨガ講師はこの日、グループがレッスンに参加すると言っていたし、レッスンがスタートした時点ですでに10人くらいの受講者がいた。遅れてきた黒人女性を含めて10人強だ。 ところがレッスン開始後20分くらいしたところで、欧米系の女性が大勢やってきた。たぶんフラ

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 11

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 10

          施術開始後3日目の夕方4時からは、無料のクッキングクラスが予定されていた。 何を作るのか、単純に楽しみだし、夫は腹の足しになれば、と思ったらしく、2人で一緒に参加する。 施設での食事は3食とも、スープ、主菜、果物の構成が基本だ。スープがジュースになったり、お昼はフルーツがヨーグルトになったりといった、「てにをは」の違いくらいはあるが、基本は変わらない。 私は普段から、消化力に問題があるし、よってそれほど多く食べるわけではないので、ここでの食事が足りないということはない。 し

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 10

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 9

          スリランカ到着後4日目、施術開始後3日目。 この日も朝はヨガクラスに参加する。それが終わるといつものように朝食(この日はスープの代わりにココナッツのエキスが提供された。見た目は透明なので、水のように見える)、その後、8時10分からいつものようにドクターのコンサルテーションだ。 体調、睡眠、排泄物の状態などを聞かれ、血圧を測ると、今日のトリートメントの内容が決められる。 この日の午前、私は前日と同じ、ヘッドトリートメントおよび首肩のトリートメント、そしてシロダーラ(額にオイル

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 9

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 8

          5分ほどフロントで待っていると、トゥクトゥクが到着する。 スーパーマーケットはメイン通りにあるが、メイン通りまでは細い路地を通らなくてはならず、そこには多くの野良犬がいる。インドでは狂犬病で年に10,000人死ぬと聞いたことがある。ここはスリランカだが、狂犬病には気をつけなくてはならない。 スーパーマーケットには、トゥクトゥクで5分強走っただけで到着する。エコバッグを持って行ったのに、入り口のところでそれを預けるように言われる。考えてみれば、盗難防止などに必要な措置なのだろ

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 8

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 7

          この日の午後は、夫のほうがトリートメントの始まりが遅かったため、先にやってもらった私は、部屋で1人待機することになった。 アーユルヴェーダの好転反応なのか、体が重い。本来なら自由な時間に観光に行くなり買い物に行くなりしたいところだが、なかなか動く気になれない。 これには驚いた。アーユルヴェーダに好転反応があったり、具合が悪くなったりするなんて、誰も教えてくれなかったからだ。こんなにトリートメントしてもらっているんだから、疲れは吹っ飛ぶはずだ、私はそう思い込んでいた。頭が痛く

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 7

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 6

          到着後3日目、トリートメント2日目。 この日もまず朝6時のヨガからスタートする。夫はこの日からは、ヨガは部屋でお留守番だった。前日よりは多くのヨガ参加者がいた。 ヨガを終えると、夫を部屋から連れ出して朝食。この日のスープは草みたいな味がして、ちょっと苦手だった。しかし、メインのカレーはおいしかった。 朝食を終えるとこの日は、私は8時10分から、夫は15分から、ドクターの診察。2人で一緒に出かけていく。体調などを尋ねられ、血圧を測る。 私は頭が痛いことを伝えた。前日にスチー

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 6

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 5

          午前のトリートメントは約1時間半に及んだ。終わったあとはルンギというリゾートウェアに着替えて部屋に戻ってひとやすみすると、昼食の時間がやってくる。 ドーシャタイプに合わせた食事が出るようなことが書いてあったので、夫と私とで違うものを食べるのかと期待したが、そうではなかった。昨晩からの様子を見ると、どうやらこの施設では、全員に同じ食事を提供しているようである。それは私にとって、ちょっとしたがっかりポイントだった。アーユルヴェーダでは食事が非常に重要で、ドーシャタイプによって食

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 5

          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 4

          朝食後、ドクターの問診がある。 私はこれを非常に楽しみにしていた。なぜなら、昨年インドに行った時の、アーユルヴェーダ医による問診がすごかったからである。4人でドクターを訪れたのだが、一人ひとりの性格や、これまでの生活上の問題点などをぴたりと言い当て、我々を驚愕させた。 だから今回もそんな感じなのかと期待し、夫にもそう予告したのに、今回の医師は実にあっさりしたものだった。 事前に私が苦労して英語で書いた問診票を、ドクターが見て、いくつか私に質問をして、血圧を測り、脈診をして、

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          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 3

          トラブル続きの到着日を乗り越えて、翌朝からは本格的に旅が始まる。 まず、朝6時からヨガのクラスがあるという。移動で疲れているのに、通常は到着した翌日の、朝6時になんか起きられない。 でも私は知っていた。意外といけることを。 日本とスリランカには3時間半の時差がある。スリランカのほうが日本より3時間半遅い。つまりスリランカの朝6時は日本の朝9時半なのだ。そのことを、昨年のインド滞在で体験済みだった。 だから私はヨガクラスに参加してみることにする。そしたら意外にも、夫も一緒に行

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          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 2

          今回滞在したのが、日本に系列店のある施設なので、ここでは日本人の客が多い。全体の7割程度が日本人客なのではないかと思う。 これには正直驚いた。アーユルヴェーダをしにスリランカまでやってくる日本人が大勢いるのだ。そして、年配者は少なくとも日本人には、誰一人いない。 ちなみに帰国する日にドライバーに尋ねたところ、スリランカを訪れる観光客で多いのは、中国人とインド人、そして意外にもロシア人とウクライナ人ということだった(ウクライナ人は今は来ないとのことだが)。だから日本人だけが特に

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          アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 1

          スリランカに来ている。 今回は4泊6日の割に短めの旅なので、もう明日の晩には帰国便に乗る予定だ。 なぜスリランカに来たかと言うと、アーユルヴェーダの宿泊施設に滞在するためだ。 昨年、ヨガ教室のツアーで、インドのアシュラム(道場)に行った。それ自体も人生を変えるような、とても素晴らしい体験だったのだが、現地の世話人が案内してくれたアーユルヴェーダ体験も、私にとって強烈だった。 帰国後、自分でも旅行記をnoteにまとめ、他の人の旅行記も読みまくった。その中で、アーユルヴェーダ

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          半径500メートルの、幸福な週末

          久しぶりに予定のない週末を過ごした。 本当は合唱の練習に参加する予定があったのだが、その合唱団はとてもゆるく(それがそこの大きな魅力の一つだ)、参加したい時だけ参加すればよい。にもかかわらず私は、毎回律儀に参加していた(今はそこにしか属してないので、たまには声を出しておこう、という意図あってのことだが)。でも今回は、風邪の名残で咳が残っていたこともあり、休む口実もあった。 そもそも、風邪を半月に2回も引くということは、たぶんちょっと無理をしすぎていた。それでもまだ休まないの

          半径500メートルの、幸福な週末