アーユルヴェーダ・リトリート in スリランカ 9
スリランカ到着後4日目、施術開始後3日目。
この日も朝はヨガクラスに参加する。それが終わるといつものように朝食(この日はスープの代わりにココナッツのエキスが提供された。見た目は透明なので、水のように見える)、その後、8時10分からいつものようにドクターのコンサルテーションだ。
体調、睡眠、排泄物の状態などを聞かれ、血圧を測ると、今日のトリートメントの内容が決められる。
この日の午前、私は前日と同じ、ヘッドトリートメントおよび首肩のトリートメント、そしてシロダーラ(額にオイルを垂らす施術)。午後はアビヤンガとフットマッサージ、それにハーバルバスだ。
アーユルヴェーダの施術は多岐にわたり、さまざまな引き出しがあることに驚く。この日、夫はシロレーバという、頭に施す別の施術をアサインされていた。
そして翌日は夜、帰国便に乗るので、翌日の午前中のトリートメントも、この日のうちにアサインされた。
前日は、おそらくは好転反応のためだと思うが、頭痛やだるさがあった。しかしこの日は私は極めて快調だ。逆に夫は、遅ればせながら好転反応が出ているのか、頭が痛くてだるいとドクターに話していた。しかし、トリートメントをやって疲れることはあるから、と軽くいなされていた。だからだるさが出るのは割に一般的なことなのだろう。毒や疲れを出すなら出すで、ちゃんとやったほうがいい。
午前のシロダーラはあいかわらず気持ちよくてうとうとするし、午後のトリートメントのアビヤンガが、普段のボディトリートメントとどう違うのかよくわからないが、まずはオイルのマッサージを受けて、この日はそのあと、ピンダスヴェダという、全身にお米の入ったミルクのようなものを塗る施術が施された。
スリランカの気候は、夏の日本と同じような気温だと思うが、暑さは東京のほうが厳しいように感じる。日本でも田舎に行けば、同じ気温でも若干涼しく感じるので、やはりコンクリートジャングルは熱がこもるのだろう。日本よりずっと南にあるスリランカのほうが過ごしやすいなんて、一体どういうことだ、と思う(ただしスリランカは1年中暑いが)。オープンエアのスパで受けるトリートメントが、暑くも寒くもなくちょうどよく感じる。
ピンダスヴェダのあとは、この日はスチームバスでなくてハーバルバスだった。これはスパなどでよくある、浴槽にお花を浮かべたフラワーバスのお湯に、ハーブが入っているという、要するにお風呂だ。バスタブにお花が浮いていると、なんとも贅沢な気持ちになるし、キャンドルもともしてあって、リラックスできた。
ただこの系統の施術の欠点として、いつ終わるかわからない放置プレイが続く、ということである。お風呂は気持ちいいのだが、このまま忘れ去られたらどうしようと、途中から不安になってくる。さんざん待ったあと、迎えがやってきたが、のぼせるんじゃないかと思った(実際には15分か20分程度の入浴だったのだろうが)。(10へ続く)
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