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「団地のふたり」と「万葉の娘たち」🍁

毎週楽しみに見てきたドラマ「団地のふたり」も、そろそろ終盤になってきました。
第8回では、あの名取裕子さん演じる福田陽子さんが、まさかの旅立ち?という展開にびっくりでした。

小泉今日子さんも小林聡美さんも大好きで、二人揃うとさらにドキドキしてしまう私は、このドラマが毎回、嬉しくてたまりません。
ノエチとなっちゃんの関係も、二人の会話も、団地の皆さんとの絡みも、いいなぁ〜とほんわか楽しんでいます。
私は幼馴染みがいないので、幼馴染みという繋がりも、とってもとっても羨ましい。でも、たとえ幼馴染みではなくても、同年代の心の通い合う友達のと関係性は、とっても尊いもので、ずっとずっと大事にしたい、そうできる自分でいよう!と、二人を見ていつも思わされています。

そんな中、少し歳上の福田さんという存在にもすごく惹かれるものがありました。どんな時も綺麗。
全体的に妖艶。髪のクリップもおしゃれ。芸達者でかっこいい。そして、謎がいっぱいだけど、いつも楽しそう。いつも皆んなのために一生懸命。
太陽みたいな人だなと思っていたら、お名前は陽子さん。素敵過ぎます。

ノエチとなっちゃんの大人の友情に、癒されながらも、一匹狼的な福田さんという存在がキラキラ輝く姿にも憧れさせてくれたのが、このドラマの粋なところのように思います。

自分の人生は自分で切り拓かなきゃ。
自分の人生の主役は自分よ。

福田さんは、そう言いました。そう。自分の人生の主役は自分。自分で切り拓いていくものなんだ。
それは、同じ団地で皆んなに疎まれる存在の、あのベンガルさん演じる東山さんの生き方にも通じるのかもしれません。かつて、あの団地の建設に携わった一人としての情熱を自分なりに大事にして、たとえ嫌われても、覚悟を持ってそれを全うしようとしていたわけだから。
嫌われてしまうのも、周りに迷惑をかけるのも辛いけど、その信念を貫いて、それが結局は皆んなのためになっているところを見ると、それが東山さんの生き方の素敵なところなのかなと思いました。

福田さんは、どんな人生を歩んできたのでしょうか。その手がかりの一つが最後に突然現れました。
あんなに綺麗で、芸達者だった福田さんは、やっぱり平凡な人ではなかった。元女優さんだったのですね。若い頃の福田さんは本物の名取裕子さんの映像でしたが、瑞々しい美しさとお茶目な可愛らしさに溢れていました。
そして、今の福田さんはそこに大人の温かさと年齢を重ねたゆとりからくる美しさが加わっているんだなと思いました。
福田さんの、これまでの自分が主役の人生はどんなもので、何を乗り越えてあんな風にキラキラ輝いていたんだろう。過去を振り返るよりも未来を見てる福田さんは、どこに進んでいるんだろう。
謎は謎のままですが、今の福田さんの恋が成就することを祈るばかりです。
 
自分のお母さん達とは、世代も生き方も違う福田さんという人の存在や言葉が、ノエチとなっちゃんのこれからに、力をくれていたみたいなことに、私も自分のことのようにワクワクしました。
なんとなく、更年期後の心構えのヒントになったようにも思えました。

福田さんが、元女優だとわかったのは、ノエチの仕事の参考に見た、昭和の恋愛映画でした。
森下愛子さんと岸部一徳さんのラブロマンス映画?と思いましたがそうではなく、その映像として使われたのは、NHKのドラマでした。クレジットを見て、早速調べてみると、「万葉の娘たち」というのは、1981年にNHKで放送された市川森一さん作のドラマでした。
「娘たち」を演じたのが、名取裕子さん、森下愛子さん、伊藤蘭さん、田中裕子さん。
私が、少女の頃から今もずっと憧れている女優さん達でした。
年を重ねても、本当に素敵な方達です。
すごい!でも、当時、なんで私は見てなかったんだろう。見たいなぁと思いました。
私は、少し歳上の女の人が出るドラマが大好きで、そこから、新しい女の人の生き方みたいなものをたくさん考えさせられて教えられてきた気がします。
この女優さん達は、そんなドラマにたくさん出られていて、輝いていて、とっても素敵でした。 
「万葉の娘たち」をすごく見たくなりました。
再放送されることを期待しています。

私は、ドラマから色んなことを教えてもらって大人になりましたが、今もずっとそれは同じで、これからもずっとそうなんだとしみじみ思いました。


「団地のふたり」は、思いがけない展開を見せています。終わってしまうのは、すごく悲しいですが、あとの2回を大切にじっくり楽しみたいと思います。故郷みたいにホッとするあの団地の皆さんが、ずっと幸せで、ああ良かったと思えますように。
また、新しい何かをたくさん教えてもらえることを楽しみにしています。






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