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精神障害者でオタクの僕は、無差別殺人の犯罪者になるよりも妄想の方が大切だった。

 先日、中学校に侵入した高校生の子がナイフを振り回す事件があって話題になっているらしい。
 その理由は「ただ、人を殺して見たかったから」という奈須きのこみたいなもの。

 どうも僕はこういう残虐な事件を見ていると、犯人側に感情移入してしまう傾向がある。自分自身があと一歩間違えたらどうしようもない重犯罪を起こしていたと言う自覚があるからなのです。これについては機会があったらいつかまとめて書いてみようと思っている。

 ところで僕は12〜14歳のアニメの中学生の美少女キャラクターに惹かれる傾向がある。未来日記の我妻由乃。ワンダーエッグプライオリティの川井リカに物凄く執着していた。

 最近だと「お兄ちゃんはおしまい!」の世界観にのめり込んでしまい、自分自身が美少女になって同級生に囲まれているという映像を繰り返していた。

 これは単なる生まれつきのロリコンだというよりも、おそらく精神病を発症したのが、ヒロイン達と同じく12〜14歳の時期だったからというのが関係ある気がする。思春期特有のホルモンバランスの乱れで精神的にかなり危うかったから。青春時代の影を引き摺っているのでしょう。

 こういったことを現実で話すと、堅苦しい専門家の人達は怒り出すのでしょうが、ネットの世界の人たちの方が実は理解があるのではないかと思っている。

 そして変わった性癖であると思うのだが、当時は「同級生の女の子から守られたかった」という願望がかなり強かった。むしろマザコンに近いのかもしれない。

 もちろんそんな願い事が叶うはずもなく、29年間生きてきて今もそれを引きずっているのですが。
 その時の願いをほんのちょっとでも叶えるために、部屋の中に気に入ったキャラの写真を貼りまくって、一緒に楽しく日常を過ごしていると言う妄想を繰り返していた。

 それも、遊園地でデートをするとか、エッチなことをするとかではなく、近所の公園でサッカーをしていると言う日常的な妄想をしていたのです。
 公園だと、誰かが忘れていった小汚いボールがあると思うのですが、あれを使って蹴り合いっこしてる。

 そう、童心に帰ってサッカーをしているだけ……。小学校低学年の時は近所の子達とこんなこともしていた気がするけど、我ながらずいぶんと幼稚だなぁと思う。

 僕は別にそれだけでも充分に幸せなので、わざわざ中学校に押し入ってナイフを振り回す必要がないのです。
 というか、人間の中身なんて殺す価値の無いゴミしか入って無いと思ってる。妄想の世界の中の美少女の方がよっぽど価値がある。

 ナイフを降り回す必要があった彼のことを思うと、なんとなく後ろめたい気持ちになってくるのです。

 妄想の世界の中で、良い子のチャイムが鳴ると、「また明日も一緒に遊ぼうね!」と約束してから眠りに着くのでした。

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